2016年4月14日木曜日

エクストレイル20Xt  メルセデス製エンジン搭載ではないです・・・

  「エクストレイル20Xt」昨年の12月の発売なので今更なんですけども、なんとも紛らわしいグレード名ですね。明らかに「スカイライン200GT-t」と同じ要領でグレード名が付いていると誤認させようとしている気が・・・。もちろんよーく考えてみれば、スカイラインは縦置き2Lターボですから、FFベースの横置きエンジンのエクストレイルにそのまま積めるはずもないわけで、まずはあり得ない話なんですが・・・。日産が自ら「最強のSUV」だとするエクストレイル。欧州では先代キャッシュカイにGT-R用の3.8LのV6ターボを搭載したモデルもありました!日本でももうちょっと派手な展開を期待したいものです。

  先日、別ブログの記事で「トヨタ、日産、マツダ、ホンダのクルマ作りは素晴らしい!」と白々しい理由を付けてもっともらしく書いたりしてました。そうしたら昨日届いたばかりの沢村さんの新刊「自動車問答」の巻頭を飾る一節で、なんと事もあろうか!日産(とホンダ)のクルマ作りが最近とんでもなく酷いと槍玉に上がっていて、もはや自動車メーカーとしての態を成してない!?再起不能!?とでも言いたいほどにボコボコに叩かれてるのを見て、ただただ唖然というか戦慄が・・・。「新興アジア向けの安普請車とアメリカで売るインフィニティ車だけ」という簡素な表現であっさりと叩き切られてましたよ。失礼ですが、沢村さんのようなスーパーカーが専門のやや古典的な評論家の手に掛かれば、「日産=スカイラインとマーチ」という認識なんでしょうね。

  これはもう本当にがっかりしましたよ〜・・・。欧州ナンバー1のSUVブランド「日産」という輝かしい実績は無視ですか!? キャッシュカイ(エクストレイル)とジューク以来の日産の欧州大攻勢は、もはや日本のカーメディアが全く関知しない領域のようです。他にも日産のロングセラーミニバンのセレナはフルモデルチェンジしたばかりのステップワゴンよりもよく売れてます!!!5ナンバー・ミニバン(ヴォクシー系とステップワゴン)の対決に勝利したときは、「やっぱり日産だな!」と思ったんですけどね。ライバル勢に比べて優れた静音性がユーザーから評判なのにな〜・・・。日産こそが日本市場にとって具合のいいクルマを作ってくれるメーカーだと思いますよ!!!

  「インフィニティ車」とかあっさり括られてますけど、スカイラインもフーガも日本で走らせることも十分に視野に入った素晴らしいサイズ感の高級セダンです(スカG世代には目の敵にされてますけど)。何より素晴らしいのがドイツブランドの安普請なライバルと比べて、これまたかなり具合がいいことです。単純に比較すると意図しない結果になるからか、もはや多くのカーメディアがどういう対応をとっていいかわからないほどにインフィニティ車は冴えてますよ。BMW5erとフーガを比べてみましたが、どこを切り取っても5erの優位はほぼ感じられないくらいです。クルマ全体の雰囲気もフーガの方が間違いなくいい!フーガは本気でオススメできるけど、5erは一言諌めてあげたいくらい・・・。

  日産の4気筒ノートが「安普請」というのであれば、BMWやミニの3気筒なんてFF、FR問わず低速域では「絶対に買ってはいけないレベル」のNVHを覚悟しなければならないです。度々失礼ですが、いよいよ沢村さんも耄碌してきたのかな・・・。私が思うに日本市場のクルマは相対的にレベルが高いわけですが、それでも日産無くして「上質」は語れない!ような納得のクルマの仕上げをしています。

  確かに現行マーチのような「?」なクルマもありますけど、主要なモデルに関してはコンパクトカーもミニバンもSUVもセダンも・・・全てのジャンルにおいて、日産車が質感における「スタンダード」を作っているといっていいくらいです。スカイラインがあるから、アテンザがセダンとしてまだまだのレベルだということがわかる。これをCクラスや3erを基準に測定するのは無理ですよ!ハンドリングやらNVHやらでアテンザが下剋上してますから・・・、もはやスカイライン以外で、他のライバルモデルの性能を測ることはできないです。

  SUVではもちろんエクストレイルです。マツダのCX5が高く評価されるのも、エクストレイルという既存勢力が比較対象として存在したからこそ、その性能の高さが伝わったはずです。SUVなのにここまで操安性が高いのか!? エクストレイルもCX5発売後にフルモデルチェンジをして、やはり「操安性」というマツダと同じテーマに挑んで、トラクションとハンドリングを同時に改善する装置「ヨー・モーメント・コントロール」をAWD車に装備してきました。スカG時代の遺産といわれる日産自慢の「ATTESA(アテーサ)E-TS」をさらに進化させた機能のようで、トルク配分を絶えず適性化してハンドリングやコーナー時の加速性能を高めるのだとか(スポーツカーか?)。

  理屈としてはホンダNSXが新たに採用するハイブリッドのモーター制御によるSH-AWDシステムと同じですね。マツダも似たようなものを開発していて、空転によるロスを徹底的に減らすことで2WD車よりも燃費の良いクルマを目指すことを掲げています。沢村さんの最新作で「自力で開発している!」と評価されていたマツダですが、そのマツダの進む先を走っているのが日産とホンダ!!!やはり開発力は素晴らしい!!!。「日産に対する批判」いくら沢村さんの主張でもこればっかりは疑問符を付けざるを得ないです。


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