「最も完成度が高いCセグ車は?」・・・はぁ?Cセグなんて乗って喜んでいるヤツはおめでたいね!!! とかいう話ではなくて、大衆ブランド、プレミアムブランド問わず(ラグジュアリーブランドやスーパーカーブランドはもちろん関係ないけど)、Cセグで後手を踏む中型車メーカーは「二流」だ!!!って話です。
日本ではCセグってなんだか存在感が薄いですよね。「堅実そう」なクルマなのに、お値段は結構します。何も知らないで買いにいくと、アノ手コノ手ですぐに「ぼったくり」に遭います(笑)。日本車の代表的なモデルは4つありますが、その全てがハッキリ言って「ボッタクリ系」ですね。ちゃんと事前に研究していけばそんなことはないんですけども、例えば「プリウス」を見積もりに行くと、「人気なのはこの『Aプレミアムツーリング』なんですよ〜!!!」とか言われて、あれこれ標準で付いてくる機能の説明を受けると本体価格320万円で乗り出し350万円程度がとても安く思えるから不思議です・・・。Aクラスや1erならお釣が来る〜!!!
同じくトヨタの「オーリス」もステータスの「ハイブリッドG」で本体282万円!!!さらに平凡な外装なので、フロントスポイラー(7万円)やドアミラーアクセント(1万円)くらいならまだ良心的ですけども、両サイドに貼るデカールがなぜか2万5千円!!!空力に利くらしいエアロスタビライジングフィン1万6千円!!!(300万円もするなら標準装備だろ!!!)とだんだんとエスカレートしはじめて、気がつけば乗り出しで350万円!!!しかもコレは旧型プリウスのシステムの押し売りなんですね〜・・・。パーツが豊富過ぎるトヨタに有りがちなボッタクリです。
スバルの「インプレッサ」もやっぱり「ハイブリッドSアイサイト」ですよ!!!と最上級車種が眩しく見えます。新型プリウスの足元にも及ばない燃費のスバルHVで263万円・・・それでもなんだか安く感じるから不思議です。ちょっとキツいのがあと半年待てば新型シャシーになりますよ!!!ってことで、ただし待ったら待ったでトヨタのHVが搭載されるので「大人の事情」でプリウスやオーリスHVよりも割高な設定になるのは目に見えている・・・。なので残り半年がチャンスなのかも〜・・・。
マツダの「アクセラ」を見に行くと・・・やっぱりマツダといったら「ディーゼル」です!!!となります。本体価格306万円に思わず悶絶。しかし試乗してみると、運転は刺激的だし、「Lパケ」と呼ばれるプレミアムパッケージなのでレザーシート、パワーシート(運転席のみ)、シートヒーター(前席)が標準装備になっていて、それほど割高感はないですけどね・・・。
ちなみにプリウスもオーリスもインプレッサも「価格なり」に納得は出来ますよ!!!ただし300万円ってひと昔前ならばランエボやWRXが買えましたし、ほんの数年前でも「MSアクセラ」や「ギャランフォルティス・ラリーアート」といった超絶レベルのモデルが買えたことを考えると時代の流れを感じます。
どのモデルも300万円を軽く越えて、なおかつ「割高感はない」・・・と客に感じさせる商売の上手さ。これはいよいよ日本の大衆ブランドがドイツブランドを上回る水準にまで達した!!!と誇らしく思いたいところですが、VWゴルフも4月から価格を249万円にしたら客が戻ったという報道も。発売以来コンスタントに日本で月1000~2000台を売っているゴルフ・・・確かに今だったら「買って上げたい」という不思議な気持ちが沸々と湧いてきます。
VWが困っているからという義侠心もちょっとはあるかもしれないですけど、デザインがどんどん「空疎」になっているプリウス、オーリス、インプレッサ、アクセラ・・・いやーデザイナーが頑張っているのはよーくわかります。発売を決定するのは役員ですから、彼らの好みに寄せて忠実に自分の仕事をやっているんだと思います。結局のところは、私を含めたクルマ好きの感覚なんてクソみたいなものでしかなく、雑誌で大袈裟にデザイン語るヤツがやたらと空疎に見えるのと一緒で、どれも「出オチ」で「根っこ」が無い気が・・・。
私たちが日々接しているものといえば・・・単なる情報だけ。情報の洪水の中でクルマのデザインを作ると、なんとも「インスタグラム」的なデザインが生まれます。デザインの「実存」よりも「更新」に重きが置かれた結果、買い換えが進んでメーカーの狙い通りなのかもしれないですけども・・・、更新の度に情報の洪水に飲み込まれてた瀕死のデザイナーが必死に知恵を絞るわけです。そんな極限状態(末期状態)から生まれて来たのがプリウス、アクセラ、オーリス、そして新型インプレッサのデザイン!?・・・デザイナーが心理状態を慮ると痛々しい限りです。
この前BMWのショールームに連れていってもらいました。BMWいいですね!!!誤解を恐れずに言うと「イモっぽい」のがイイです。牧歌的なデザインからは草の匂いがします。中身はグローバルな部品でいっぱいなんでしょうけども、表面は「ローカル」で、日本でもアメリカでもイギリスでもなく・・・南ドイツだ!!!と存分に主張してます。それに対して「輸入車かと思った!!!」と言われて喜んでいるプリウス、アクセラ・・・オマエらどこのクルマだ!?。
福野さんの連載による最新のCセグ序列によると、①ゴルフ②アウディA3③ボルボV40④BMW1er⑤プリウス⑥アクセラ・・・あと残りはずっと下らしいです。2年前のルボランのCセグ大特集では①②はそのままで③アクセラだったのですが、あっという間の年次改良で3台に追い越されたようです。プリウスで40万台のトヨタ&アクセラで40万台のマツダですが、果たしてこれでいいのか!?それともなにかが間違ってんのかな!?なんとも魑魅魍魎なCセグの現在位置です。
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