2016年6月20日月曜日

クルマ?かっこ良ければ何でもいいよ!という人狙い!?・・・トヨタ・プレミオがMC&フェイスリフト

  「モデルサイクルが長いからデザインをリフレッシュしました!」というブランドもあれば、「FMCでもキープコンセプトです!」というブランドもありますね。どっちが正しいということはないのでしょうけども、リフレッシュ派のトヨタからとっても気の効いたモデルが出てきましたね。クルマなんて「ちゃんと走れば何でもいいです!」っていう人でも、やっぱりちょっとテンションが上がるデザインは嬉しいはずです。

  トヨタはアルファードやプリウスのFMCによって、グローバル向けシャシーの展開をすでに始めていて、大雑把に言えばマツダやスバルのように、走行安定性を追求する設計に置き換えられています。トヨタがスバルやマツダみたいな乗り味のモデルを作るとでも理解しておけばいいですが、これは一体誰得なんでしょうね? トヨタとマツダの間に大きなギャップがあるからこそ「クルマって奥深いな〜」って思うんですけどね。実家にプレミオがありますけど、母親&妹と一緒にどこかへ行く時はかならず私のマツダは実家の駐車場でお留守番です。トヨタの方が乗り心地いいですから・・・。

  これまでのFFのトヨタは後輪サスはやや簡易的な設計のトーションビームが主流でした。しかしアルファードやプリウスといった「新世代」の現行モデルでは、ダブルウィッシュボーンに変わっています。これによって何が変化したのか? 高速道路での安定感が違うという意見が一般的ですけども、それは車重によっても大きく変わりますから、安易な決めつけは禁物です。ちなみにスバルはダブルウィッシュボーン、マツダはマルチリンクを使ってますけども、これがあまり意味ない!となると、スバルファンもマツダファンもズッコケちゃいますね・・・意味が無い!ということは無いですけど、そこにはいろいろな意見が入り込みます。

  トヨタでは新型サス派(アルファード、プリウス)と旧型サス派(エスティマ、プレミオ)にラインナップがやっと2分されてきたところでです。好きな方を選んでください!といった顧客本位の売り方といってもいいかもしれないです。「どっちが好き?」・・・まあ高い限界性能を使ってガッツリと走りたいなら新型の方でしょうね。しかしBMWやマツダのような限界性能が高さを誇るブランドを日常的のクルマとして使っていると、・・・スピード違反で捕まるリスクも高くなります。高い操縦安定性に加えてクイックでハンドリングが良過ぎると無意識の内にスピードが上がってしまう。そしてそれを意図的に抑えようとすると、こんどはちょっとフラストレーションが・・・。「捕まってもムカつくし、ゆっくり走るのもイヤ!」こんなジレンマが、BMWやマツダを止める理由だったりするようです。警察が本気出せばBMWやマツダのユーザーはいなくなる!?

  実際のところトーションビーム(車軸式)とDWBやマルチリンク(独立懸架式)との差が顕在化してくるのは、高速道路で猛スピードで走っているときくらいしか感じられません。ただし・・・その領域にさしかかるとその差はハッキリ違います。BMWやマツダにこだわっているのは大抵が運転に自信がないくせに、スピード狂を気取っているドアホです。運転が下手だからトヨタで同じ速度を出すととてもじゃないが怖くて仕方ない・・・(私もです)。

  しかしBMWもマツダもセダンで「スポーティな走りを追求する時代」はとっくに終わりました。E46系M3や初代アテンザスポーツのように500kmぶっ続けても「飽きない走り」なんてのは現行のF30系3erやGJアテンザではそれほど体感できません(どちらも悪いクルマじゃないですけど)。かつては世界を震撼させたスポーツセダンの後継モデルにあたるレクサスIS、レクサスGS、ホンダアコード、日産スカイラインにしても・・・主眼となっているのは「走りじゃない何か」です。いずれのモデルも乗ってみると「走り」以外の何かの方に心惹かれるんじゃないですかね。

  もちろんこれらのセダンはそれなりにコストをかけて全方向に魅力を追求していることは認めます。けれどもクルマなんて「かっこ良ければなんでもいいよ!」っていう人々の心は逆説的ながら捉えられません(笑)。このブログを読んでいるようなクルマ好きならば、それなりに「走り」は好きだと思いますけども、人生のさまざまな段階で、「走り」への欲求が低くなる時期があるんじゃないでしょうか。

  「走ることが面倒になった!」みたいな決定的なパターンもあるかもしれないですが、私の経験上では「究極のドライブ」を追求する過程での「挫折」がその主たる理由だと思います。簡単に言ってしまえば、「究極のドライブ」なんて人生にそう何度もあるものじゃない・・・。さらに悲しいことに、「ベストドライブ」というのはしばしばカーライフのかなり初期の段階に集中していたりします。自分の「ベストドライブ」として思い出すのは、まだ若い頃に岐阜県の国道472号線を富山市から高山市方面に向かった時のことですね。その時のクルマは・・・まだ「5ナンバー&トーションビーム」のトヨタ車でした。(良いドライブにクルマの性能はあまり関係ない!!)

  さて化石のように残る「Cセグ&5ナンバー」で国内専売となるセダン・プレミオとアリオンですが、発売から10年近くたっていよいよフェイスリフトされることになりました。あまりカッコ良く作るとカムリやマークXのユーザーを奪う結果になりそうですけども、さすがはトヨタ!!!だいぶ本気で作ってきました。もしかしたらマークXよりも儲かるのかも!?興味のある方は下のリンクから見てみてください。

リンク「プレミオ・ファイスリフト」
   「アリオン・フェイスリフト」
   「最新投稿まとめブログ」

  

0 件のコメント:

コメントを投稿