2017年6月4日日曜日

三菱ミラージュ 『日本車が世界最高品質であることの証明』

  何だかBMW2シリーズ・アクティブツアラーをちょっと小さくしたようなスタイリングの三菱ミラージュ。もちろん真似してくるのは『三菱マニア』として密かに有名なBMWの方です。これまでもディアマンテのエクステリアデザインだとか、SUVのスタイリングだとか、直噴ターボエンジンだとか、ことごとく三菱の真似をしてます。

  単純に似ているだけでなくて、走りの質もBMW2シリーズATに近い!?もちろん2シリーズの方がワンクラス上なので、ステアフィールから感じる横方向の軸剛性の高さ(グラグラしないでジワワと重厚に回る)などは、其の分しっかりとしていますが、狙っている乗り味の『質』が何となく近い。いうまでもないことですが、この奇妙な近似は三菱とBMWのライバルブランドが一心同体で歩んでいた歴史があるからです。360万円の2シリーズATに対して、150万円でミラージュの上級グレードが買えるわけですから、その他諸々の性能も考えたなら、ミラージュは相当にお買い得だと思います。

  別にBMWが悪いわけではないのですが、BMWの一般乗用車向けのガソリンターボ(B38/B48)は、縦置き・横置き兼用となっているのですが、エンジンそのものの低速トルクの付きが良過ぎるせいか、そのままFFモデルに使うとトルクステアの悪影響でクルマ自体がアンバランスな乗り味になります。FFのディーゼルモデルともなるとなおさらです。2LターボのBMWエンジンを押し込んだ『MINIクーパーS』は、キックダウンすると車体が『踊り』出しますよ・・・。

  直噴ターボの生みの親である三菱は、6500rpmピークの超絶スペックへと上り詰めると同時にハイトルクを制御するために『AYC』『スーパーAYC』を熟成させ、全てを犠牲にして絞り出した出力を路面に擦りつける技術を磨いています。本気で速いクルマを作ろうとしている三菱と、スペックだけを追い求めてまともに走れない車を作るBMW。つまりこの両者には、自動車メーカーのレベルを比べたら「大人と子供」「月とスッポン」くらいの歴然たる差があるわけです。

  そんな『偉大なる』三菱の最もベーシックなモデルが『ミラージュ』。タイ生産モデルということで発売当初から人気が今ひとつなのですが、カーメディアのずさんな評価を意に介さずに、フェアな気持ちで試乗してみたら・・・これはびっくり!!おそらくBセグの全ての国産・輸入車の中でも、ハンドリングとブレーキに関してはナンバー1の出来ではないでしょうか。もちろん『ピーキー』なハンドリングをご所望な人には、MINI、スイフト、デミオ(ガソリン)といったモデルの方が合っているとは思いますが、4大メガグループのモデル(ヴィッツ、ノート、フィット、ポロ)を買うくらいなら、これオススメですよ!!やっぱり三菱はすげーなー。




  ミラージュの前のモデルであったコルトは、ブレーキングテストでVWポロに圧倒的な差をつけるなど、グローバルコンパクトカーとして確固たる地位を築いていました。とにかくポルシェ、マツダと並んで三菱のブレーキはスゴイ!!『三大ブレーキブランド』と命名したいです!!そしてそんな良質なコルトの設計を受け継いだのがミラージュと、日本でも大人気のブランドのあのクルマです。確かにあのクルマもエンジンとミッションはダメダメだけど、ブレーキだけは素晴らしい出来でしたね。ドイツメーカーの同クラスの中で一番良く止まる!!(他がカスなだけだけど)

  なんで三菱はタイからわざわざ輸入してくるのか?日本では採算が取れないから!!とかテキトーなことが書かれてましたけど、じゃあなんで軽自動車のekは日本で作るのか!? あくまで噂ですけども、三菱は『ダンピング』によるブレークスルーを狙っていたと言われています。確かに生産コストが抑えられば、80万円程度で販売することも可能!!そんな安いクルマはありえない!!と思うかもしれないですが、日本よりもGNIの水準が高いEU諸国でも70万円程度でVW車が売られています。けど『ありえない!!』と決断してしまったのが『エリート』の三菱グループからやってきた首脳部なんだって。必要最低限装備のミラージュにNGを出したとか・・・。

  日本向けは内装も豪華になって、直3エンジンの音もクラストップレベルまでしっかりと対策がされています。140万円でも全然『損』ではないと思います。三菱は実は世界中に設置した生産工場を次々と閉鎖しています。北米生産も去年終了しました。なんでタイは続いているのか!?というと、東南アジアや台湾のユーザーが『三菱』に特別な愛情を持っていて、三菱車がカルト的な人気を誇っているからだそうです。ライバルのVWやフィアットに比べれば基本性能も優れていますし、戦後70年以上が経過していますが、『三菱=帝国海軍』のイメージがまだ残っているのか!? 旧日本軍が東南アジアを解放した!!と伝えるインドネシアやマレーシアでは日本車のシェアが物凄いらしいです。ベトナム、フィリピン、タイではそれほどでもないようですが・・・。

  東南アジアの英雄『三菱』が現地で作るクルマ!!なんだか心に刺さる『ストーリー』じゃないですか!! そしてマレーシアを代表する自動車メーカー・プロトン。このメーカーは三菱の全面的な援助によって成立した過去があります。今では旧宗主国イギリスのロータスを傘下に収め、トヨタと資本提携をするなど、新興メーカーとして存在感を高めています。プロトン、ヒュンダイ、キアそれから乱立する中国メーカーといったアジアの自動車産業では、ことごとく三菱エンジンが使われています。BMW、アウディ、アルファロメオといった技術力の無いメーカーも、三菱の直噴ターボライセンスを使っています。そんな『世界の自動車の起源』とも言える三菱が作るコンパクトカーなんだから、いいクルマに決まってんだろー!!カーメディアなんか無視して一度試してみることをオススメします。

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