2017年3月24日金曜日

シビックか? マークXか? それとも・・・。

  ホンダが再び日本に投入するシビック。北米サイズのCセグなので4630×1800×1414mmとなかなか立派な車体になっていて、似たようなサイズのクルマを探すと、有名なところでは4645×1800×1440mmのBMW3erのセダンでしょうか。3erは北米向けDセグとしては小さいセダンなので、その他に4825×1830×1510mmの「3erグランツーリズモ」というモデルもあります。これがだいたいアコードやアテンザと同じ北米のDセグサイズです。

  日本でクルマを楽しむ人々にとっては、割と扱いやすいサイズ(4700mm前後)で、スポーティなスペックも選べて、当然にメーカーも開発に力を入れていて、乗った瞬間に「意匠」や「味」が染み出してくるような、かっこいい3BOXマシンの選択肢が増える事はとても幸せなことだと思います。しかも250~450万円くらいの幅に収まれば何もいうことはないかなー。現行でこの条件に当てはまるクルマってどれだけあるんだろう。マークX!!あれ!?他には・・・。

  今更シビックが出てきてどうなるものでもない!!とかいう意見もあるようですが、2010年頃まで売られていた先代のまだまだ「スモールカー」でしかなかった時代のシビックとは完全に別物に見えます。2007年に発売された2代目フィットが日本で大人気になるのを見届けてシビックの生産ラインが他車種に譲られた結果の「建設的」な日本撤退だったのは明らかで、もしシビックがそのまま日本市場に残っていたならば・・・カーメディアがワイワイ騒いだようにVWゴルフはすごいぞー!!キャンペーンに対する強烈な「反論」になり得たかもしれません。

  新しいシビックのライバルはBMW3シリーズ?価格を考えるとだいぶ差がある印象ですが、300万円前後が予想される1.5L直3ターボのシビックと、400万円の客寄せグレードも設定されていてシビックと同じく1.5L直3ターボの318iと、さらに300万円まで価格が下がる118iもあります。シビックの基本的なコンセプトは3erのボデー&スペックを持つクルマを、1er並みの価格に設定することにあるみたいです(もっと安いかもしれませんが)。

  スポーティで小柄なキャビンの1erに対して、現行3erは後席のユーティリティを確保したことで評価されていて、BMWが名乗る通りの「リムジン」です。そしてシビックは?というと明らかに3er寄りじゃないか?・・・という話です。スポーティだけを追求するならS660みたいなピュアスポーツカーがあるわけで、シビックは乗用車なのだから、お手本にすべきは3er!!至極真っ当な話です。

  大人4人がくつろいで乗れて、なおかつドライビングがあらゆるジャンルのクルマよりも楽しい。単なるスポーツセダンの枠を超えて、「リムジンwith FUN to DRIVE」でコンフォータブルな性能を強調した「パッケージング・セダン」とでもいうべき新ジャンルです。そこにはポツンと国内専売のマークXが置き去りにされていましたが、欧州プレミアムブランドからは、上位モデルとの兼ね合いでむやみにボデーサイズを大きくさせないDセグセダンが、そしてシビックの後に続くクルマがあるかわかりませんが、北米で人気の4700mm級Cセグスポーツセダンが、日本市場でジャンルを超えて激突する!!そんな2017年を予感しています。

  欧州チームは・・・BMW3erに加えて、アルファロメオ・ジュリア、ジャガーXE、ボルボS60の4ブランド4台。ガソリンターボは130~510psまで幅広いスペックが用意されていて、ディーゼル搭載という毛色の違うグレードまである!!ビギナーからニッチ、エンスーまで大満足のラインナップが嬉しいところです。特にM3、ジュリアQV、XE-R、S60ポールスターと並ぶと・・・なんかもう開発者の「意地」ですね。「直6高回転ターボ」「フェラーリチューン!!」「オリジナル・スーパーチャージャー」「最強直4&最強アシ」。800~1000万円を出させるだけの魅力はあります。

  アメリカチームは・・・陣営としてはホンダ・トヨタ・レクサス・日産・スバル・
ポルシェ・シボレーの7つです。シビック、スープラ(未発売)、LC、セントラNISMO(未発売)、WRX-S4、マカン、カマロ・・・といずれもメイン市場はアメリカのクルマばかり。ジャンルもバラバラなので「かき集めた感」が否めないですが、北米市場向けの商品力は日本でもそこそこ通用する気が。1000万円を超えるのはLCとマカン・ターボだけ。ユーザーにとっては欧州チーム以上に「選択肢」の広さが魅力です。

  「羨望の眼差し」を受けたかったら、LCかマカン・ターボですども、他のモデルでも十分に目立つし、クルマ好きであることを十分に示せます。価格を抑えたかったら、シビックかセントラが良さそうです。1.5Lターボで200psのシビック、1.4Lターボで180psのセントラどちらも十分にスポーティです!!王道GTカーを目指すならスープラを、峠最速のAWDターボが欲しいならWRX-S4、アメリカンマッスルを手頃な価格で手に入れたければカマロ。

  とにかくどちらの陣営も「相当な覚悟」が感じられますし、何よりメーカーにとっては上から目線で批評されるリスクが大きいであろう、クルマ好きが好むモデルを正々堂々と仕上げる!!そういったあ仕事ぶりにこそ喜んでお金を払いたくなるものです。メルセデス、マツダ、プジョー、VWなどまだまだ新しい方針が見えてこないブランドもありますが、日本市場のこのジャンルは「熱い」と思いますよ!!(早く参入を!!)



↓これは!?


  

  

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