2017年6月25日日曜日

スズキ・ソリオ 「刺激を追求したミニマムファミリーカー = いいクルマ」



  『良いクルマ』の定義は色々あります。BMWやマツダが好きな人の頭の中には、『このクルマに乗っている俺はかっこいい!!』とかいう先入観が少しはあるでしょうし、クルマの力で自分の魅力までパワーアップして、もしかしたら素敵な美女とドライブデートできるんじゃないか!?なんて妄想していればローンも気にならなくなる!?

  クルマの価格は上がる一方です。デフレ傾向にあるはずの日本の消費者物価指数に完全に反発している日本の自動車価格ですが、やはり価格上昇の原動力は「下心」なんですかね・・・。 日本よりも一般的に物価が高い欧州諸国での販売価格を上回る価格で売られてる。アメリカで300万円のクルマが日本では500万円もするし・・・。それでも『野望』を持った野郎によって。

  ドイツには6000ユーロ程度の『ファンダメンタル』な実用車が、VWグループ(VW、セアト、シュコダ)、ルノー、ダキア、プジョー、シトロエン、フィアット、オペルなど複数のメーカーが手がけています。日本だとこの手のクルマはなかなか受け入れられない風潮にあるようですが、もっと日本でもユーザーの感性を掴み取るような『ファンダメンタル』重視なクルマがあってもいいんじゃないのー!?エロばっかりじゃつまらん!!

  限りなく商用車に近い合理的な設計。そして『妄想』以外の用途に十分に応えられる柔軟性あふれる充実の機能とコスパ。これこそがクルマの『本質的価値』なんですけども、もっぱらデザインとパッケージに注力して『相応のクラス感』を出せばOK!!が幅を利かせています。経営合理化は大切ですが、プラットフォーム統合の優先によって、どうしても存在感を失うモデルが出てくる。そこにメーカーが不要な『後付け説明』を繰り出して、「機能性を上げるために統合した!!」みたいなことを平気で言ってくると、ユーザーもイラっとしますね。高級車だったり『ハイソ』なクルマとして売るんだったら、特別なプラットフォーム使え〜(特にマツダ、VW、スバル)!!

  実用的なシャシーを使うなら、リーズナブルな価格と設計を守りつつも、ユーザーを感動させることができるか?が量産車メーカーを判断する大きな指針!?ラインナップに1台くらいは『渋く光る』モデルを用意できてこそ一流メーカーじゃないの!?200万円前後で満足度充分のレガシィツーリングワゴンを作っていたスバルですが、後継モデルのレヴォーグは300~400万円が相場の『プレミアムワゴン』になってしまいました。同価格帯のドイツ車よりも機能が充実しているからお買い得という意見もありますけど、もはや『安くないクルマ』として特別な車名を与えてブランディングしてるのが、このクルマのキモなんですよね。

  じゃあ300万円するレヴォーグ(1.6GTアイサイト/277万円)は、『ソリオバンデット・ハイブリッドSV/204万円』よりも良いクルマづくりができているのか!?レヴォーグのベースグレードとソリオの最上級グレードを比べると、価格差はざっと73万円。率直に言ってソリオの方が運転していて楽しい。内装も綺麗。シートもよくできてる。さすがに車体剛性が違うからレヴォーグの方が静かだろう!!という予測も部分的に裏切られる始末。スバルといったら『安全性』でプロモーションしてますけど、スバル自慢のアイサイトと同じハードを使ったシステムがソリオにも搭載されていて、JNCAPの2016年の予防安全性能アセスメント(満点71点)でレヴォーグ1.6GTアイサイトが68.5点、ソリオが68.1点でほとんど差はありません。しかし乗員保護性能ではやっぱりレヴォーグ有利です。

  それでもラゲッジ自慢の『王道ワゴン』と、両側スライドドアの『プチバン』の異種格闘技戦で、プリバンの走りの方が刺激的で印象深い・・・これはちょっとした事件です。ドイツ車乗っていた人々がレヴォーグの質感に惚れ込んで、結構な乗り換えがあったそうですが、ドイツ車からユーザーを奪えるくらいの傑作ワゴンが、ミニバンに走りのフィールで遅れをとるなんてさ・・・。そんなことが起こるんだね〜。これは一体どういうカラクリなんだ!!しかし世界ではこれと同じような事例が結構ある。ボルボやメルセデスのワゴンよりも、VWやオペルのマイクロカーの方がよく走るなんて当たり前の起こってますし。

  スズキがVWやオペル(ちょっと前まで共同戦線)と同様に、欧州の草の根レベルで高い評価を得るブランドだから、ソリオの走りは素晴らしい!!という『観念論』で片付けるつもりは毛頭ないです。スズキの開発者があらゆるタブーに殴りかかっている構図が浮かぶんですよ。何かを変えようとしている。プチバンやコンパクトカーにおいて、ハイブリッドやディーゼルを投入したのは、トヨタやマツダによる『ブレイクスルー』だと思いますが、マイルドハイブリッドに注目して、それを余さず走りの質へと変化させたスズキの意欲的な設計には、アクアやデミオを超えたクレイジーさがあります。

  トヨタ、マツダ、ホンダといった中型車を多く手がけるメーカーに小型車の商圏を支配されたくない!!コンパクトカーに関しては世界ナンバー1はスズキだ!!これだけは『絶対に譲りたくない』という思いが伝わってくる。トヨタやホンダにとっては小型車は、ブランドの入門車に過ぎないから、品質も自然と抑えめになるけども、スズキにとってソリオは現状ではフラッグシップ格です。ソリオはシエンタやフリードに負けるわけにはいかない!!しかしこの2台は相当に強力なんですよ・・・。フリードなんて衝突安全性で欧州車随一のVWゴルフを超えたレベルにあります(JNCAPによるとフリード177.2、ゴルフ176.7)。

  軽自動車から派生した設計で、フリードに対しては部が悪いソリオ(159.4点)ですが、欧州車でJNCAPに堂々と挑戦したVWポロやフィアット500よりは高いスコアが出ていてBMW・X1(160.5点)と同程度の水準です。これだけあれば十分じゃないですか!?不満な人は強烈な点数を叩き出して、それまでの絶対的な王者だったマツダ・アテンザを超えてしまった、スバルの新型プラットフォームを使ったインプレッサ/XV(199.7点)に乗り換えればいいじゃん。いいクルマなのはわかるけど『ちょっとつまらない』を言われるインプレッサとは『逆』の道を選んだソリオ。これはこれでいいクルマだと思いますけどね。


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