2016年7月19日火曜日

ダイハツ不調・軽増税だけじゃない!ディーラーとクルマの魅力は?

  「ダイハツってどんなクルマ作ってたっけ?」 自動車増税によって軽自動車の存在意義がちょっぴり薄れてきたようですが、とはいってもまだまだ軽自動車は大人気で、2016年の上半期の累計では王者プリウスの下に『Nボックス(ホンダ)』と『タント(ダイハツ)』が位置しています。ピープルムーバーのもっとも経済的なスタイルとしてトールワゴンが軽自動車の主流になりつつあるようです。『ワゴンRとムーブ』の軽自動車の頂上決戦なんていう構図はもうとっくになくなってるんですね〜・・・。

  軽自動車トップ10(2016年上半期)の内訳はスズキとダイハツが4台ずつでホンダが2台です(N産&M菱さようなら〜)。スズキとダイハツは主力4車種でガチンコ対決なんですが、ダイハツが勝っているのは「タントvsスペーシア」の対決だけ。「軽自動車の限界を越えた!」と大絶賛されて去年は絶好調だったムーブ(2014年12月FMC)ですが、2年目はまさかの44%減!!!で「ワゴンRvsムーブ」の直接対決もまさかのスズキに軍配が!!!さらに「ハスラーvsキャスト」「アルトvsミラ」の2分野も知名度&完成度で上回るスズキの2台が手数が完全にダイハツを圧倒していて、もちろん売り上げも圧勝!!!

  頑張って作った「コペン」も「ホンダS660」の圧倒的な完成度の前に撃沈してしまいました。ホンダの22歳高卒叩き上げの新米主査の前に敗れ去った、ダイハツのベテラン開発者(藤下修さん)にリベンジはあるのか!? コペンはともかく、ダイハツの軽自動車はどれもこれも完全に市場を見誤りましたね〜。パステルカラーでシンプルなスタイルの軽自動車が女性にウケると思いきや、田舎のばーちゃんからもそっぽ向かれる。私が住んでいる東京都多摩地区でもミラ・ココアなんて全然見かけないです。

  商用軽バンを除けば、軽自動車の割合は2割以下といったところです(多摩地区)。その中でもエッジが効いたボデーラインと、安っぽく見えない本格塗装のモデルが好まれているようで、ホンダの軽や、スタイリッシュで好評なハスラー、アルトはよく見ます。老人も若い女性でも想像以上に割とハッキリしたフェイスで主張の強いクルマを選ぶ傾向があるみたいです。ダイハツでその路線を採っているのはタント・カスタムくらいですね(キャストはちょっと!?)。

  ダイハツよりもむしろマツダの軽(スズキOEM)の方が、近所では多くみかけるかも知れないです。スズキのデザインは好きだけど「S」マークがちょっとイマイチという人が、わざわざマツダで買っているみたいです(日産にも供給しちゃう?)。ダイハツにも同じく「スバル・ブランド」という隠し球があるのですが、商用の軽バン(アトレーOEM)を除けば、ミラとムーブのOEMだけしか取り扱いがないです。それでもちょこちょこ見かけますね・・・。

  なんの事情も知らずに素人目線で恐縮ですが、スズキやホンダに比べてダイハツはちょっと「冷めてる」んじゃないのー!!!って雰囲気がプンプンするんです。実家の近くの徒歩圏にも立派なダイハツディーラーがありますけど、建物を立派でも肝心のクルマが見えてこない。最近のマツダに行けば最もイケメンのロードスターが目立つところに置いてあって、そのとなりに次にイケメンのCX3があってさー。ネッツに行けば華やかな色(オレンジとか)のアクアが置いてあって、スバルに行けばレヴォーグがドヤ顔しているのが当たり前なのに、ダイハツとカローラの店舗にはそういった勢いが無いですねー・・・。

  別に高級車を置けばいいってもんでもないです。近所の日産にはノートNISMOが鎮座してますし、そこに隣接するホンダカーズにはヴェゼル、ジェイド、Nボックス・・・なんか最近のホンダ車はどれもこれも『絵』になりますね〜。レジェンドとか置いてる店舗はまず見かけないです。小型でもカッコ良く作る!!!いやいや小型だからこそ目一杯気合い入れて作る!!!ダイハツのライバルとなるホンダもスズキもそこの部分で切磋琢磨してますよ(もうダイハツなんて眼中に無い?)。

  日本市場だけ見ているとダイハツはフェード気味ですけども、スズキがインドとハンガリーに生産拠点を築いて成長市場に資本投下しているように、ダイハツもASEANの中枢にあたるインドネシアにしっかりと根を張っています。スズキは海外生産モデルの輸入によってラインナップを増やしていますが、ダイハツも試しにインドネシア法人「アストラ・ダイハツ・モーター」が生産する看板モデルを日本に入れてみてはどうでしょうか?とくに興味深いのは『XENIA(ゼニア)』という3列プチバンです。トラクションの関係でしょうかFRが採用されています(アトレーがベース?)。ちょうどトヨタ・シエンタがFRになった感じのクルマですね。

  ダイハツの永遠のライバルである『バイエルン発動機』通称・バイハツ(BMWと表記)が、従来のFR一辺倒のラインナップを打ち破り、ちょっと前からFFのミニバンを日本でも売り出してますけども、ダイハツはバイハツとは逆行してFR化しますよー!!!でいいじゃん。ちなみにこの『ゼニア』ですけどどうやら2ペダルモデルは無い模様・・・。全て5MT。『3列ミニバン』なのに『MT』という日本では絶対にあり得ない組み合わせ!!!あのバイハツもさすがにミニバンにMT組見合わせることはしないようですね。家族を載せたプチバン5MTを完璧な回転数でシフトチェンジするお父さんはカッコいいぞー!!2ペダルのスポーツカーに乗って「モテ男」風情を気取ってるクソ中年とは人間の根本が違う!!!

  ちょっと乱暴なまとめですけど、ダイハツの日本製造車はどれもこれも「あざとさ」が目に付く、いや目に余ります。ダイハツ以外の日本メーカーはどこもブランドの『個性』を求めてオリジナリティを追求してますけども、ダイハツだけは相変わらず他社と間違えてしまうようなデザインが大半を占めています。ダイハツにデザインを真似された方も大怪我だよこれじゃ・・・スズキ各車、VWやMINIなどなど。その一方でインドネシア生産車には、ダイハツのオリジナリティも、素朴さから来る不思議な魅力も溢れてます。もちろんインドネシアのクルマが日本で好調に売れる!!とはまったく思いませんが、ダイハツディーラーに客を招く契機にはなるんじゃないでしょうか?


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2016年7月6日水曜日

86もプリウスも決して「安っぽく」はない・・・。

  トヨタ「86」のビッグマイナーチェンジが発表されました。このクルマは当初のネーミングから完全に「狙って」ますから宿命ではあるのですけども、(まだ試乗もできない)クルマの評価に関しては4年前とまったく変わらない「一般人のコメント」がネットメディアに並んでますよ・・・すごいな。クルマなんて全くわからないド素人さんから、これだけたくさんのコメントを頂戴する。これこそがトヨタが仕掛けている「注目を浴びる」ってことなんでしょうね〜。先日発表されたポルシェ718ボクスター/ケイマンなんて、残念ながらド素人さんの食い付きは皆無で完全に無視されてますから・・・。

  268万円〜の設定に関して「価格が高過ぎる」という声がもちろん多いです。たぶん268万円が高いというだけではなくて、「ガチで買う気になると最上級グレードが欲しくなる」「値引きが辛過ぎる」「アフターパーツのことも考えると頭が痛い」などなど個々にニュアンスは違うと思われます。2012年の「86」発売の1年後くらいから自動車保険制度が大きく改定されまして、保険を何度も使うと車両保険に加入できなくなる恐れがリアルにでてきました。人的損害などは保険業界の使命として出来るだけ引き受けますけども、スポーツモデルの車両保険までは面倒見れないよー。基本的にはサーキットで派手にやっちまったら自腹で直すのが当たり前(正論です)!!という時代ですから、スポーツカーを愉しむハードルは予想以上に高くなってます(ネット上には車両保険無しでスポーツカー買って数日で全損したという不幸話がたくさん転がってますよ・・・)。

  「価格が・・・」という声には、まだ納得ができますけども、「86は安っぽいからもっとスゴいの作れ!」という暴論は完全に理解不能です。トヨタもRC-Fとか作ってるのに。中には「8000万円くらいするスポーツカー作ってみろ!」といった挑発的なものもありましたが、これはやっぱりド素人な小金持ちのオッサンがポルシェ918の価格と比べているのかなー。だったらさー「86」をザガート(イタリアの名門チューナー)に頼んで8000万円分チューニングしてもらえばいいのでは? スポーツカーなんてどっかのショップで仕上げてもらうのを愉しむクルマじゃん。外装はザガートの気品溢れる完全オリジナルで、内装もベントレーやマセラティみたいな素材に貼り替えて、レバー類も全てアルミ削り出しにしてもらえますよ。これなら918やヴェイロンを所有するよりもレアなので、雑誌の取材とか殺到して一躍有名人になれそうですけども・・・。

  スポーツカーの話題に首突っ込んでくるド素人さんって、いくらか特徴がありますけども、例えば「スポーツカーといえば『911』と『ロードスター』だと思ってる」とか・・・あるあるですよね。まるで沢村慎太朗さんの本を読んだかのようなご名答ですけども、この2つのシリーズはあまりに有名になりすぎて、ちょっと距離を置きたい感じがします。どちらも価格帯が一般向けスポーツカーとややズレがありますので、この2台を軸にスポーツカーの基準を語るのは無理があるよー!!

  911はベースモデルでも1200万円とかいう法外な価格になってますが、これとほぼ同等のパフォーマンスを持つスポーツカーなんて、実際は新車で半額程度で買えます。「ジャガーFタイプ」「日産フェアレディZ」「ポルシェ718ケイマン」の3台が500~800万円くらいの価格帯で手に入ります。これらのモデルならばまずスペック面で高級セダン/SUVに遅れをとるという、スポーツカーにあるまじき失態に陥ることもなく、コストパフォーマンスでも非常にバランスが取れたモデルだと思います。

  マツダ・ロードスターは存在自体が「世界遺産」みたいなものですが、現実にはプリウスに煽られちゃいそうな貧弱なスペックですから臆面なくスポーツカーを名乗るのはちょっと疑問があります。このクルマは特に現行の4代目になってからは、「スポーツ」よりも「ライフスタイル」に軸足を置いた設計になっていますし、走行性能よりもデザイン性やオープンルーフが愉しめる「プロムナードカー」といった趣向です。最近のプリウスを小柄なオバさんが運転していると着座位置が低くてやたらスポーティなクルマに見えます。EV機能が拡充するPHVになったらもっと速くスポーティになるのかな?プリウスとロードスターの一体どっちがスポーツカーだ!?ってことに・・・なる日も近い!?

  他にも「ロータスのエンジンがトヨタ製と知って目がテンになるヤツ」とか、同じように「ポルシェのLSDは日本製と唖然とするヤツ」とか・・・いやその前に「『LSDって何?薬物?』とか意味不明なコト言い出すヤツ」とか。そういった低次元なオッサンの「無邪気」な誹謗中傷はいろいろな意味でエグいですね。スポーツカーの概念など、そもそもの前提が狂っているからどう反論していいか迷います。これをさらりと聞き流すトヨタさんのスルー・スキルはもちろん素晴らしいわけですけども。

  さてプリウスも86も乗り出しで300万円以上はします。これまで試してきたクルマの中でこれはさすがに300万円以上しちゃダメだろ!っていう「安っぽい」クルマを挙げていきたいと思います。ちなみにプリウスも86も300万円くらいの価値は十分にあると思います。この2台に特に感心するのがドア周りの作り込みですね。プリウスはドアの締まり具合を上質にする特殊な機構が組み込まれています。これ乗ったあとにメルセデスのFFモデルなんか乗ったら「プレミアムブランド」のメッキが見事に剥がれ落ちるはずです!!

  86に関しては車体剛性でドアの質感も良いんですが、ピラーレスなドアのウインドーがドアを締めると同時に外側に押し出される機構が付いてます(バブル期の遺産か?)。これはどちらも「試乗スペシャル」な装備なのかもしれないですけど、BMW7erやホンダレジェンドのハイテク機構みたいな満足感がありますよ。それに対して「安っぽいな〜」ってモデルはですね・・・。

  まずは「メルセデスA250シュボルト」(見積もり500万円)ダメなところは、ペダルフィールがクソ、ハンドリングが酷い、足回りが刺々しくて、とてもワインディングでという気にはなれません。ツアラー失格。街中でお迎えや買い物ように使ってスーパーの駐車場でちょっと目立つだけのクルマが見積もり500万円でしたー。

  続きまして「スバルWRX S4」(見積もり430万円)ダメなところは、乗った瞬間にインプレッサ(160万円)と同じ雰囲気。シート調節幅がCセグ水準でしかない。ウルサイし、揺すられる(特にビルの方はゲロゲロ)!・・・まあ私の体質に合ってなかったのかな。

  それから「VWゴルフGTI」(見積もり460万円)ダメなところは、WRX S4と同じように乗った瞬間にテンションが下がる。すぐに降りたくなる内装。しかし走ってみると、なかなかの爽快感・・・日本車とは違う!とか思わず言いたくなる気持ちもわからんでもない。カローラみたいな内装のクルマが220psで走るわけだから当たり前といったら当たり前ですけどね。内装はいろいろ安っぽいですけど、走りはなかなかでしたよ。

  ほかにも「クラウンロイヤル」の木目の内装とか、「ティアナ」や「マークX」のベージュの内装色とか、まあいろいろと300万円以上のモデルにも「安っぽい」要素ってたくさんあります。トヨタや日産の高級セダン全般に言えるのですけども、「レクサスIS」や「スカイライン」の足踏み式サイドブレーキなんかも一気に買う気が失せましたね〜・・・。86のサイドブレーキの方がよっぽどいいな。「86」と「プリウス」はレクサスもびっくりなくらいに素晴らしいです!!!なんといってもトヨタの「ブレイクスルー」能力の高さがそのまま形になった名車だと思いますよ!!


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2016年6月29日水曜日

アコードHV 「新しい日本車の礎だ!!!」

  突然ですが!!ホンダの新世代セダンがどれもこれもカッコいいです!!誤解されると困るのですが、単に「デザインが素晴らしい!!」という話ではなくて、新しく投入されたセダンがどれも印象的で、1台1台にそれぞれの「存在意義」が考え抜かれた痕がハッキリと見えます。まず驚かされたのがFCVセダンとして進化した「クラリティ」です。FCVですからもちろん最先端なんですが、それに付随するデザイン、パッケージ、静粛性(良いらしい)の総合力の高さが際立ってます。まだまだ法人向けリース車両みたいですけど、700万円に補助金が200万円出るわけですから、実質500万円の無公害車(水素生成過程は・・・)なんて最高にクールです。

  市販のFCVとして先行するトヨタMIRAIは、プリウスクラスのボデーをベースにしてしまったことで、結果的にゴルフGTE並みの割高感しか感じないですけども、「クラリティ」はFCVである前にフォーマルセダンとしての風格をしっかり備えていて、レクサスGSみたいな高級セダンの雰囲気すらあります。どうやらホンダは世界的にブレークしているEVの高級車である「テスラモデルS」を徹底的に研究しているようです。レクサスGSやテスラモデルSくらいの車格を持つFCVの実質負担額が500万円ならば、市販が解禁になったらとんでもないくらいのバックオーダーがくるはずです!

  100万円台で収まるお手頃な小型セダン・グレイスもこれまたとてもいい味出してます。東南アジア市場で売れ筋となっているBセグセダンを、未知の領域である日本でも販売してみました!という実験的な販売でしょうけども、惨敗するわけにもいかないので、細部のデザインは日本向けにしっかりと手直しされてます。特にこのモデルが「おや!?」と心に刺さってくるポイントとしては、リアのトランクエッジ部分のデザインですね。はっきりとわかるくらいにセンター部が張り出して、100万円台のクルマとは思えない意欲的なデザインを配していますが、ここに純正スポイラーを装着した個体を見たときは、思わず欲しくなりましたよ・・・。

  HV専用モデルとして導入されましたが、ユーザーの要望で自然吸気エンジンユニットを使うグレードが追加されました。ホンダの代名詞「Vテック」で132psまで伸びる1.5L自然吸気エンジン搭載で、車重は1110kg!!さらに重たいCVTを降ろして、代わりに軽量なMTを載せたなら1090kgくらいになるのかな?MT化はフィットRSで使っているユニットをそのまま移植するだけなので、全く手間はないでしょうし、実際に教習車ではすでにMT仕様があるんだとか。ただし教習車のベースモデルを所有するのはちょっと気が引けますけども・・・。

  クラリティもグレイスも興味深いですが、やはり要注目はアコードHVですね。今月になってビッグMCの詳細が発表されましたが、不人気モデルへのテコ入れとして、ほぼ全面的に見直しがされました。まずはオデッセイと共通になりますが上級モデル用に開発されたハイブリッドユニットを使っています。駆動系がリフレッシュされ出力アップも果たしましたが、エクステリアデザインもまた大幅な見直しでなんとも艶やかなミドルセダンへと脱皮しました。なんとも適正価格を見抜くのが難しいタイプのクルマですが、いまのところは410万円でレザーシートが付いてきます。モード燃費は脅威の30km/L。価格帯としては国産セダンで出色の出来であるスカイラインとアテンザのちょうど中間くらいになります。

  スカイラインか?アテンザか?でまだまだ悩んでいた人にとっては、もしかしたらアコードのMCで思わぬ選択肢が登場して、今までとは違ったクルマ選びの基準が芽生えたりしたのでは? 私自身も次に所有する予定の「長距離ツアラー」の有力候補が、ここ2年の間ずっとスカイラインとアテンザでしたが、やはりどちらも「決めて不足」でしたね。そんな煮詰まりの中で現れた20km/Lくらい走れて広くて快適といった重要ポイントをことごとく押えつつも、なかなか趣のあるエクステリアを備えてきたアコードHVが、予想外にもスカイラインとアテンザを上回ってきた印象です。

  実家まで片道20km、新宿までも20kmくらいですが、どちらもアコードHVでたった1Lの消費だけで、快適に移動できるのは魅力です。リアシートに実家の家族を乗せるにも非常に便利なサイズです。簡単に言ってしまえば、スカイラインやアテンザが先代プリウス並みの燃費で走ってしまうクルマです!!これは改めて考えても、とんでもないくらいにレベルの超越した、さらにオーラが全く色褪せない「革新的」なクルマなんだと思います。改めて考えてみると「革新的」という意味で70年代からずっと世界で最も重要なメーカーだったのはホンダでしたね・・・。これからもこのアコードHVに注目していきたいと思います。


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2016年6月20日月曜日

クルマ?かっこ良ければ何でもいいよ!という人狙い!?・・・トヨタ・プレミオがMC&フェイスリフト

  「モデルサイクルが長いからデザインをリフレッシュしました!」というブランドもあれば、「FMCでもキープコンセプトです!」というブランドもありますね。どっちが正しいということはないのでしょうけども、リフレッシュ派のトヨタからとっても気の効いたモデルが出てきましたね。クルマなんて「ちゃんと走れば何でもいいです!」っていう人でも、やっぱりちょっとテンションが上がるデザインは嬉しいはずです。

  トヨタはアルファードやプリウスのFMCによって、グローバル向けシャシーの展開をすでに始めていて、大雑把に言えばマツダやスバルのように、走行安定性を追求する設計に置き換えられています。トヨタがスバルやマツダみたいな乗り味のモデルを作るとでも理解しておけばいいですが、これは一体誰得なんでしょうね? トヨタとマツダの間に大きなギャップがあるからこそ「クルマって奥深いな〜」って思うんですけどね。実家にプレミオがありますけど、母親&妹と一緒にどこかへ行く時はかならず私のマツダは実家の駐車場でお留守番です。トヨタの方が乗り心地いいですから・・・。

  これまでのFFのトヨタは後輪サスはやや簡易的な設計のトーションビームが主流でした。しかしアルファードやプリウスといった「新世代」の現行モデルでは、ダブルウィッシュボーンに変わっています。これによって何が変化したのか? 高速道路での安定感が違うという意見が一般的ですけども、それは車重によっても大きく変わりますから、安易な決めつけは禁物です。ちなみにスバルはダブルウィッシュボーン、マツダはマルチリンクを使ってますけども、これがあまり意味ない!となると、スバルファンもマツダファンもズッコケちゃいますね・・・意味が無い!ということは無いですけど、そこにはいろいろな意見が入り込みます。

  トヨタでは新型サス派(アルファード、プリウス)と旧型サス派(エスティマ、プレミオ)にラインナップがやっと2分されてきたところでです。好きな方を選んでください!といった顧客本位の売り方といってもいいかもしれないです。「どっちが好き?」・・・まあ高い限界性能を使ってガッツリと走りたいなら新型の方でしょうね。しかしBMWやマツダのような限界性能が高さを誇るブランドを日常的のクルマとして使っていると、・・・スピード違反で捕まるリスクも高くなります。高い操縦安定性に加えてクイックでハンドリングが良過ぎると無意識の内にスピードが上がってしまう。そしてそれを意図的に抑えようとすると、こんどはちょっとフラストレーションが・・・。「捕まってもムカつくし、ゆっくり走るのもイヤ!」こんなジレンマが、BMWやマツダを止める理由だったりするようです。警察が本気出せばBMWやマツダのユーザーはいなくなる!?

  実際のところトーションビーム(車軸式)とDWBやマルチリンク(独立懸架式)との差が顕在化してくるのは、高速道路で猛スピードで走っているときくらいしか感じられません。ただし・・・その領域にさしかかるとその差はハッキリ違います。BMWやマツダにこだわっているのは大抵が運転に自信がないくせに、スピード狂を気取っているドアホです。運転が下手だからトヨタで同じ速度を出すととてもじゃないが怖くて仕方ない・・・(私もです)。

  しかしBMWもマツダもセダンで「スポーティな走りを追求する時代」はとっくに終わりました。E46系M3や初代アテンザスポーツのように500kmぶっ続けても「飽きない走り」なんてのは現行のF30系3erやGJアテンザではそれほど体感できません(どちらも悪いクルマじゃないですけど)。かつては世界を震撼させたスポーツセダンの後継モデルにあたるレクサスIS、レクサスGS、ホンダアコード、日産スカイラインにしても・・・主眼となっているのは「走りじゃない何か」です。いずれのモデルも乗ってみると「走り」以外の何かの方に心惹かれるんじゃないですかね。

  もちろんこれらのセダンはそれなりにコストをかけて全方向に魅力を追求していることは認めます。けれどもクルマなんて「かっこ良ければなんでもいいよ!」っていう人々の心は逆説的ながら捉えられません(笑)。このブログを読んでいるようなクルマ好きならば、それなりに「走り」は好きだと思いますけども、人生のさまざまな段階で、「走り」への欲求が低くなる時期があるんじゃないでしょうか。

  「走ることが面倒になった!」みたいな決定的なパターンもあるかもしれないですが、私の経験上では「究極のドライブ」を追求する過程での「挫折」がその主たる理由だと思います。簡単に言ってしまえば、「究極のドライブ」なんて人生にそう何度もあるものじゃない・・・。さらに悲しいことに、「ベストドライブ」というのはしばしばカーライフのかなり初期の段階に集中していたりします。自分の「ベストドライブ」として思い出すのは、まだ若い頃に岐阜県の国道472号線を富山市から高山市方面に向かった時のことですね。その時のクルマは・・・まだ「5ナンバー&トーションビーム」のトヨタ車でした。(良いドライブにクルマの性能はあまり関係ない!!)

  さて化石のように残る「Cセグ&5ナンバー」で国内専売となるセダン・プレミオとアリオンですが、発売から10年近くたっていよいよフェイスリフトされることになりました。あまりカッコ良く作るとカムリやマークXのユーザーを奪う結果になりそうですけども、さすがはトヨタ!!!だいぶ本気で作ってきました。もしかしたらマークXよりも儲かるのかも!?興味のある方は下のリンクから見てみてください。

リンク「プレミオ・ファイスリフト」
   「アリオン・フェイスリフト」
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2016年6月8日水曜日

プリウス と アクセラ の立場が逆転したー!!!って本当か!?

  「最も完成度が高いCセグ車は?」・・・はぁ?Cセグなんて乗って喜んでいるヤツはおめでたいね!!! とかいう話ではなくて、大衆ブランド、プレミアムブランド問わず(ラグジュアリーブランドやスーパーカーブランドはもちろん関係ないけど)、Cセグで後手を踏む中型車メーカーは「二流」だ!!!って話です。

  日本ではCセグってなんだか存在感が薄いですよね。「堅実そう」なクルマなのに、お値段は結構します。何も知らないで買いにいくと、アノ手コノ手ですぐに「ぼったくり」に遭います(笑)。日本車の代表的なモデルは4つありますが、その全てがハッキリ言って「ボッタクリ系」ですね。ちゃんと事前に研究していけばそんなことはないんですけども、例えば「プリウス」を見積もりに行くと、「人気なのはこの『Aプレミアムツーリング』なんですよ〜!!!」とか言われて、あれこれ標準で付いてくる機能の説明を受けると本体価格320万円で乗り出し350万円程度がとても安く思えるから不思議です・・・。Aクラスや1erならお釣が来る〜!!!

  同じくトヨタの「オーリス」もステータスの「ハイブリッドG」で本体282万円!!!さらに平凡な外装なので、フロントスポイラー(7万円)やドアミラーアクセント(1万円)くらいならまだ良心的ですけども、両サイドに貼るデカールがなぜか2万5千円!!!空力に利くらしいエアロスタビライジングフィン1万6千円!!!(300万円もするなら標準装備だろ!!!)とだんだんとエスカレートしはじめて、気がつけば乗り出しで350万円!!!しかもコレは旧型プリウスのシステムの押し売りなんですね〜・・・。パーツが豊富過ぎるトヨタに有りがちなボッタクリです。

  スバルの「インプレッサ」もやっぱり「ハイブリッドSアイサイト」ですよ!!!と最上級車種が眩しく見えます。新型プリウスの足元にも及ばない燃費のスバルHVで263万円・・・それでもなんだか安く感じるから不思議です。ちょっとキツいのがあと半年待てば新型シャシーになりますよ!!!ってことで、ただし待ったら待ったでトヨタのHVが搭載されるので「大人の事情」でプリウスやオーリスHVよりも割高な設定になるのは目に見えている・・・。なので残り半年がチャンスなのかも〜・・・。

  マツダの「アクセラ」を見に行くと・・・やっぱりマツダといったら「ディーゼル」です!!!となります。本体価格306万円に思わず悶絶。しかし試乗してみると、運転は刺激的だし、「Lパケ」と呼ばれるプレミアムパッケージなのでレザーシート、パワーシート(運転席のみ)、シートヒーター(前席)が標準装備になっていて、それほど割高感はないですけどね・・・。

  ちなみにプリウスもオーリスもインプレッサも「価格なり」に納得は出来ますよ!!!ただし300万円ってひと昔前ならばランエボやWRXが買えましたし、ほんの数年前でも「MSアクセラ」や「ギャランフォルティス・ラリーアート」といった超絶レベルのモデルが買えたことを考えると時代の流れを感じます。

  どのモデルも300万円を軽く越えて、なおかつ「割高感はない」・・・と客に感じさせる商売の上手さ。これはいよいよ日本の大衆ブランドがドイツブランドを上回る水準にまで達した!!!と誇らしく思いたいところですが、VWゴルフも4月から価格を249万円にしたら客が戻ったという報道も。発売以来コンスタントに日本で月1000~2000台を売っているゴルフ・・・確かに今だったら「買って上げたい」という不思議な気持ちが沸々と湧いてきます。

  VWが困っているからという義侠心もちょっとはあるかもしれないですけど、デザインがどんどん「空疎」になっているプリウス、オーリス、インプレッサ、アクセラ・・・いやーデザイナーが頑張っているのはよーくわかります。発売を決定するのは役員ですから、彼らの好みに寄せて忠実に自分の仕事をやっているんだと思います。結局のところは、私を含めたクルマ好きの感覚なんてクソみたいなものでしかなく、雑誌で大袈裟にデザイン語るヤツがやたらと空疎に見えるのと一緒で、どれも「出オチ」で「根っこ」が無い気が・・・。

  私たちが日々接しているものといえば・・・単なる情報だけ。情報の洪水の中でクルマのデザインを作ると、なんとも「インスタグラム」的なデザインが生まれます。デザインの「実存」よりも「更新」に重きが置かれた結果、買い換えが進んでメーカーの狙い通りなのかもしれないですけども・・・、更新の度に情報の洪水に飲み込まれてた瀕死のデザイナーが必死に知恵を絞るわけです。そんな極限状態(末期状態)から生まれて来たのがプリウス、アクセラ、オーリス、そして新型インプレッサのデザイン!?・・・デザイナーが心理状態を慮ると痛々しい限りです。

  この前BMWのショールームに連れていってもらいました。BMWいいですね!!!誤解を恐れずに言うと「イモっぽい」のがイイです。牧歌的なデザインからは草の匂いがします。中身はグローバルな部品でいっぱいなんでしょうけども、表面は「ローカル」で、日本でもアメリカでもイギリスでもなく・・・南ドイツだ!!!と存分に主張してます。それに対して「輸入車かと思った!!!」と言われて喜んでいるプリウス、アクセラ・・・オマエらどこのクルマだ!?。

  福野さんの連載による最新のCセグ序列によると、①ゴルフ②アウディA3③ボルボV40④BMW1er⑤プリウス⑥アクセラ・・・あと残りはずっと下らしいです。2年前のルボランのCセグ大特集では①②はそのままで③アクセラだったのですが、あっという間の年次改良で3台に追い越されたようです。プリウスで40万台のトヨタ&アクセラで40万台のマツダですが、果たしてこれでいいのか!?それともなにかが間違ってんのかな!?なんとも魑魅魍魎なCセグの現在位置です。

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2016年6月1日水曜日

アコードHVがマイナーチェンジで・・・・お!?

  現行モデルになってから日本では地味な存在になっているアコードにビッグMCがありました。主な改良点は・・・HVシステムの大幅なアップデートです。日本向けはHVのみになってからというもの、なんだか「アンタッチャブル」な雰囲気さえ醸していて独特です。これがかつて「タイプR」「ユーロR」といったスポーティモデルを有したアコードの姿なのか・・・。失礼ですが「成れの果て」という言葉しか思い当たりません。そんな惨状にいよいよテコ入れが行われました。

  PHVはあまりの不人気さに生産が終了しました。もっぱらリース専門の販売で3年間で累計300台足らずだそうですが、月に10台も出たことにビックリ・・・充電が面倒なクルマをわざわざ買う会社がそんなにあるのか!?生産中止の理由は不人気だけでなく、このアコードPHVとほぼ同じキャラクターを持った燃料電池車「FCXクラリティー」が投入されたからだと思われます。レジェンドにも廃止論があるようで、ホンダの高級車路線は迷走しています。

  「ホンダには高級イメージがない!」とかしばしば言われますが、今のメルセデスやBMWに「それ」があるか?といえばさっぱりなわけで、E/Sクラス、5/7erの販売もまた低調です。高級セダン全体が販売好調なんてありえない状況で、ホンダのようにさっさとサジを投げるメーカーと、レクサス、メルセデス、BMWのように安易には撤退できないメーカーがあるってだけの話です。

  トヨタとほぼ同じ感覚で、高級セダン向けにV6と直4の2種類のハイブリッドを用意しているホンダですが、いよいよそのHVを使った待望のスポーツカー・NSXがラインオフしたようです。2000万円の二輪車が大人気なようですから、同じくらいの価格のNSXはもっと売れる?・・・かどうかはわかりませんが、高性能HVをスポーツカーに使うという取り組みを見事にポルシェ、フェラーリ、日産に先駆けて市販車化しました。

  1997年以来ホンダにとってはHVはやや鬼門となっています。世界ナンバー1の高回転型量産エンジン「Vテック」で一時代を築いたメーカーですから、トヨタのTHSⅡを導入したマツダ同様に従来のファンからHVの支持がなかなか得られない部分もあるようです。HVのAWDスーパースポーツに生まれ変わったNSXですが、生粋のエンジン屋であるホンダにはアウディRS5のV8みたいなロングストロークで、8000rpmを余裕でブン回すエンジンを期待するファンが多いはずです。残念ながら計画が頓挫したV10をミッドシップ(和製ランボルギーニ?)に搭載する幻の次世代NSXが実現していたら・・・しかしもしかしたら今よりひどいことになっていた可能性も否定できませんけど。

  ホンダのHVにとって一つの転機となったのが、昨年のオデッセイHVの追加でしょうか。SHーAWDが追加され、HVの利点であるインホイールモーターによる自在のトルクコントロールを武器にする!!!という方針はとても説得力があります。これまでのスポーツカーがトレセンLSDを使って行ってきた旋回時の内輪・外輪差の克服を遊星ギアなどによらずにトルクの出し入れが容易なモーターで配分してしまおうというシステムです。

  現行のアコードHVは、トヨタのようなモード燃費で度肝を抜くアッパーセダンとしては異例の20km/Lオーバーの燃費、それからトヨタや日産の高級FRモデルに匹敵するようなインテリア&エクステリア・・・どちらも「らしくない」ところを組み合わせて市場に放り投げて、「あれ?リアクションが少ないな?」と首を傾げている呑気な状況です。メルセデスやBMWでもなかなか売れない高級セダンなのに、北米で2万ドルで売っている大衆車をベースにしたクルマを充当しようというユーザー不在の戦略が上手くいくはずない・・・結果論かもしれないですけど。

  しかしオデッセイから投入された新しいHVシステムは、「新しいホンダ」としてそれなりに認知されたようで、本体価格400万円の「ハイブリッド・アブソルート」が予想以上に好調な滑り出しをみせました。アコードHV登場時のモード燃費30km/Lは相当に走りが犠牲になっているのでは?というヘンな先入観もありましたし、HVセダンに対する偏見もまだまだありました。しかしそれなりの年月があれば当然に人間工学的にも正しいものへと進化しますし、鉄道が「ガソリン気動車→ディーゼル気動車→電車」へと進化したわけですから、自動車も同じ道を辿るはずで、新型プリウスやオデッセイHVそしてこのMCアコードHVがその進化を示しているのかな?という気がします。・・・来年にはスープラHVが!!!

K口Mなぶ氏がオデッセイHVにイチャモン動画(笑)!!!

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2016年5月25日水曜日

新エンジンで不毛なスカイライン論争にケリをつけろ!!!

  スカイラインを「是」としない不機嫌な人々がまだまだ多いみたいです。あれだけライバルメーカーが脅威に感じる最強のセダンが出来たというのに、評論家連中は最初からお茶を濁しっぱなし・・・。何だかんだ言っても、現時点では日産にしか作れない孤高のセダンであることは事実です。

  トヨタの技術を使ってレクサスより上手く作ってしまった高級車向けHVシステムや、門外不出のステアバイワイアの実用化などなど。C3ISもマークXも大きく括れば同じクルマじゃ?だからこそ比べてしまえば終わりです。しかしこのスカイラインは褒めるのも殴るのもかなりの知性が要求されるのでこれは・・・バカ発見器?

  そもそもDセグサルーンなんて突っ込みどころが満載のクルマです。というかツッコミどころのないDセグサルーンなんてゴミクズだ!!!そんなこともわからないS下さんは著書でスカイラインを散々に貶してますね(完全否定モードで読者に「買うな」オーラを発信)。なになに!?Cクラスと同じエンジンなのにダメダメだって?Cクラスよりも走行音とか相当なレベルに抑え込まれていてさすが日産だと思いましたけどね・・・(あれ!?発見しちゃいました!?)。スカイラインの致命的なツッコミどころといえば・・・ユーザー感覚で言うとまずは「足踏み式のサイドブレーキ」じゃないですか?

  Dセグサルーンの最大市場は北米で、スカイラインもそこを目指して作られているのは認めますけど、S下さんは1820mm×4790mmってデカ過ぎるとか騒ぐレベルわけです。え!?同じサイズの「レガシィB4」やもっとデカいサイズの「アテンザ」にはそんなこと全く言及していないのに・・・。北米で驚異的な販売を記録している日本メーカーのセダン(カムリ、アコード、ティアナ)を日本に持って来てもさっぱり売れません。売れないのは、突っ込み所が満載だから!!!「Dセグサルーン」こそ好きな人だけ乗ってくれ!!って大声で言えるクルマじゃないですか!?だから究極的には「なんでもあり」です。

  ディスろうと思えばどこまでもボコボコにできる!その一方で評価できるポイントも非常に多いですから、腕のいいセールスマンならこの手のクルマはものすごいペースで売れるはずです。だって売り込むポイントが目一杯ありますから。ティアナ、シルフィ、ラティオのFF3兄弟もそれなりにセールスポイントは豊富ですけど、スカイラインはかなりのクルマ好きにも火を付けるくらいのスペック持ってます。

  せっかく「ちょっと贅沢」なクルマを買うのならば、ものすごい「飛び道具」がついていてほしいです。スカイライン(350GT)の場合は、車重1800kgもある重厚感たっぷりのセダンが、ポルシェのスポーツカーと互角の加速をしちゃうわけですから・・・これは申し分ない贅沢過ぎる!!!それでいて燃費もリッター10kmは十分に上回る経済性ってのがスゴい!!!サイズも大き過ぎることはなく、日本でも十分に使いやすい水準です。それでいて500万円そこそこ。こういうクルマを「コスパ抜群」というんじゃねーの!!!

  さらにスカイラインにツッコミを入れるならば・・・。はっきり言って日産得意の「やりすぎ!」ってことです。周りがドン引きするぐらいに異次元の商品力を持つクルマが突然出てくると、高級車市場などは急に「冷める」よー。2007年のGT-Rのときもそうでした、空気読めない超絶ハイスペックマシンの登場で、著しく体面を傷つけられたポルシェ911は性能アップによって車両価格がどんどん跳ね上がりました。間接的にユーザーに不利益が・・・。

  もちろん決して日産が悪いわけじゃないですけどね。ポルシェ911だけでなく、同様に世界に名の知れ渡ったAWDスポーツカーの雄・三菱ランエボもいつしか消えていきました。アウディのスポーツトップエンドは2007年頃までは「RS4アヴァント」が担ってました!!!モンスターワゴン!!!として「らしさ」を持っていましたが、いつしか「猛牛」を移植した「R8」に変わりました!!!なんだかな〜・・・・。


  S下さんもそんな背景を踏まえた上での抗議行動だったのかもしれないですが、日産も「S下を黙らせる!!!」とばかりに、今回のMCで自社開発の新型エンジンを投入してくる!?と思ったのですが、どうやらグレード追加は延期になった模様です(やっぱり年末のクーペ発売までお預けになるのか!?)。え〜!!!!!!!!!!

  新型エンジン(3LのV6ツインターボで300psと400psがある・ボア❌ピッチは86❌86のスクエアだそうです)はいわき工場で作らせていて、日本の技術系カーメディアの新型エンジン特集にも担当エンジニアが登場してさんざんに「すごいですよ〜!!!とりあえずBMW、アウディ、メルセデス、ポルシェはすべてマークしてます!!!」くらいのこと言ってたのに、日本では売りませんとか言わないですよね!?いわき市にあるエンジン工場(下請け)に結構キツい条件で作らせてるみたいなことも漏らしてましたから、来年までに出てこなかったら「下請けいじめ!!!」と大バッシングを繰り広げようかな〜〜〜(脅迫の意図は毛頭ありません!!!!)。楽しみにしてます!!!

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