2016年5月4日水曜日

アコードMCにホンダが大胆なティザーを展開!!!果たして・・・。

  なんでオデッセイには非ハイブリッドのNA・Vテックが用意されているのに、アコードの日本仕様にはそれが無いのか? ここ数年で一番ホンダがファンを踏みにじった瞬間だったと思いますね。アコードはアメリカでは今も200万円そこそこで売られていて、若者がリーズナブルに楽しめる中型セダンの代表格なんですけども、日本にくるとどうしたことか、これがちょっとした、いやいやたいそうご立派なハイソカーに変身します。

  誰がどう見ても明らかにクラウンを意識した作りですね・・・。そのジャンルのナンバー1シェアに狙いをつけるのは、ホンダに限らず戦略のセオリーではあるとは思うのですが、相手は日本市場向け(香港でも販売)に開発されていて、小回りが利くFR車で車幅も1800mmに抑えた「ドメスティック・スペシャル・サルーン」ですからね・・・。いくらトヨタのユーザー相手だからって燃費だけで安易に引き付けられるとでも思ったのでしょうか?確かにアコードHVの市街地燃費は堂々のクラストップというか圧倒的な強さと評判ですけど・・・。

  アコードは、アメリカではフェイスブック創業者のマーク=ザッカーバーグがかつて愛用していたクルマとして知られ、「賢者のクルマ」(地味だけど良いクルマへの讃辞!?)とか言われているみたいです。200万円で後席もゆったり座れて、衝突安全性もスズキ・キザシ、ボルボS60と並んで「三大安全サルーン」に数えられる・・・やはり「賢者のクルマ」ですね。これそのまま売っても日本で評価されると思うんですけどね。ホンダの役員や系列販売店の社長が乗るクルマだから「若者向けじゃ困る」という内部事情が透けてみえるのは、「ユーザー軽視」という意味で残念ですね。(ホンダがどんな風にクルマを売っても自由だろ!!!)

  さてホンダがそんなアコードのビッグMCを予告しています。なんだかやたらとシルエットがスポーティになっていてとっても「思わせぶり」です。現行モデルではボデーがほぼクラウンと同等にまで拡大されていて、その結果スポーティでもVIPでもないなんだか中途半端な立ち位置になりました。同じサイズのアテンザはデザインで注目されて、そこそこの結果を出してますが、アコードはその波に乗れずにデザインでインパクトが残せなかった?ことで完全に逆風が吹きました。そんなこれまでの経過からか、ホンダのコンプレックスが、いや「焦り」が、見えるティザー広告になっています。

  身も蓋もない話ですが、アコードもスカイラインと同じで、少々ファンが多過ぎるその名前がかなり不利に作用したかもしれません。現行へと移行した段階、つまり欧州アコードを廃止して、北米アコード=旧インスパイアに切り替わった段階で別の車名になって登場すれば、ホンダの新しいハイテクなハイソカーとして別の見方がされたと思うんですが・・・。200万円台のアコードの刷新を期待していたユーザーには、100万円も上回るHVだけの設定と聞いて大きく失望したはずです。

  最近になってホンダはシビック・セダンの日本復帰を計画していることを明かしました。タイのバンコク・モーターショーではいよいよ新型シビックの右ハンドルモデルが公開されました。そのスタイルは日本のユーザーがシビックの名称から思い浮かべるものとは大きく違っていて、まさしく往年のアコードが甦ったかのようです!!!アコードが現行になって、切り捨てられたユーザーからの「スポーツセダンを!」の声が多く・・・とホンダはシビックの日本導入検討の理由を明かしています。まあそりゃそうだよ・・・これまでインテグラタイプRやアコードユーロRなどで、世界最高峰を見据える高性能エンジンと「Vテック」技術の乗った乗用車ということで多くのホンダ・ファンを集めてきたのに、今更になってHVのスポーツカーや、ターボになったタイプRに乗り換えろ!とか言われてもさ・・・。

  1970年代のマスキー法(史上最も有名な排ガス規制!)を最初に突破したホンダとマツダ(マツダは燃料を濃くしてちょっとズルしたらしい・・・)以来、日本の自動車産業は世界のお手本として注目されました。しかしホンダのそんな偉業をも意に介さないゴミクズ野郎どもが「自動車評論家」を自称して、今に至るまでホンダの経営をディスったりしていたことで、ホンダはあたかも日本に背を向けているかのようなイメージすらあります。米国政府と米国民に愛される自動車メーカーとして、ホンダはスバルの20年先を歩んでいる存在なんですけどね・・・。

  オデッセイとアコード・・・この2台は日本の若者ユーザーとホンダとの絆みたいな存在だと思うんです(勝手な解釈で恐縮ですけど)。それが今ではオデッセイの最量販グレードの本体価格が400万円(HVアブソルート)!!!新しくスポーティにビッグマイナーが施されるアコードも同じくらいの価格帯になるんでしょうね・・・。今度はホンダの意地が炸裂してカッコ良くなって、400万円でも売れるかもしれません。・・・けど200万円台の自然吸気Vテックもオデッセイ同様に設置できないもんですかね!?「賢者のクルマ」の復活にも期待したいです。

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