2017年1月10日火曜日

マツダを批判するなんてこいつは何様なんだ〜〜〜!!?

  誰でも経験のあるとこでしょうが、子どもの頃に何か新しいことをやろうとすると、いつも母親が小言を言って反対しましたね。10代後半になるとそれがうっとおしくて堪らなかった。現状を変えようと思って行動しているのに、変化を望まないなんて!!この社会はだんだんと終わりに向かっているのに〜・・・。マツダも2016年の国内市場の販売減をきっかけに、カーメディアからやたらと「為にならない批判」を受けてますねー。安売り競争の結果、経営破綻の一歩手前まで追い込まれたのに、価格が高過ぎる〜!!とか言われてもね。グローバル全体では伸びているわけだし。

  ・・・という事で「為になる批判」をしてみよう!!と思いつきました。本当に軽い思いつきです。経営責任など全くない外部の戯言と言われたらそれまでです。某カーメディアでは「ディーゼル空振り」「新装のディーラーが目立たなくなった」「価格が高い」みたいなどっかのお母さんの小言みたいなこと言ってますけど、もっと「為になる批判」があるんじゃないの!?

  その1「もっとスマートにやれ!!オッサンの『プロジェクトXごっこ』には付いていけない」

日本の高級車が日本で売れない理由って何でしょうか!?高所得を得ていて高級車のユーザーになるような一流企業のサラリーマンや官僚などが、労働力の集合体としての日本の自動車メーカーに対して「差別的な意識」を持っているから。俺達よりも劣ったヤツらが作ったクルマに感動できるわけねーだろ(カネを払うなんてバカバカしい)!!くらいに思っていると『体感』したことは何度もあります。メルセデス、ポルシェ、マセラティの「御三家」にそんなユーザーが殺到するのもなんとなく頷けます。

  現状のマツダはインド&中国製造のアウディや南アフリカと中国のコラボ製造となったBMWよりはちょっとマシなレベル。途上国製造に軸足を置いているゆえに、素材の現地調達の影響も多分にあるようでフルモデルチェンジをしてもトリムのアップデートもままならない状況で、失礼ですがアウディやBWMはもはや日本(の高級車市場)では「生ける屍」です。メルセデスも日本では在庫販売に大きく依存しているので、本国で展開されているトリムのバリエーションは導入されなくなりました。アヴァンギャルドだけ素材が安いのかな!?・・・「日本生産」を掲げるマツダならば、やはりメルセデスを越えなければ!!シトロエンDSを皮切りにボルボもプジョーも本国製造の上級モデル(XC90や新型3008)は相当な「覚悟」で上品なトリム作ってますよ!!2016年はボルボもプジョーも伸びました!!

  ちょっと失礼な話になっちゃいますが、マーケティングを真剣に考えるならば、マツダの開発者が「俺達の作品はアートだ!!」と言わんばかりのドヤ顔でメディアに登場するも、完全に「出オチ」で、コンプライアンスで雁字搦めになった微妙なコメントをするよりも、せっかく支出している広告費を使ってケン=ブロックとか、クリス=エヴァンスとかいったカーメディア・アイコンに「マツダいいね!」って言わせるのがてっとり早いんじゃないですかね!?少なくともマツダがディーラー前で掲げている「WCOTY受賞」やら「RJC受賞」などよりも、英国TOP GEARでトム=ハリソンがCX3に捧げた讃辞を、そのままプロモーションに取り入れたほうがインパクトはデカいと思うんですよ。WCOTYはVWゴルフでも取れるけど、トム=ハリソンはVWゴルフにはおそらく感動しないですから。

  マツダの開発者がメデイアに登場して発言しても「意味が無い」というわけではないです。だけどもトヨタを見ていればわかると思いますが、なかなかのワンマンぶりを発揮して2ドア車の不良在庫を増やし続けつつも、とってもナイスなカーガイと好意的な評価が多いカリスマ経営者・豊田章男社長の発言って実際のところどれほど影響力がありますか!?結局はトヨタの国内市場の収益なんて「ダサい」と貶したプリウスと、全くコメントすることもないアクアやシエンタで稼ぎ出しているわけで、モリゾーさんが株主総会で「セクシー」と強調したアルファード/ヴェルファイアは以前ほど売れなくなってますし・・・。ちょっと喋ればそれが日本中に広まるくらいの「VIP」であっても「ブランド力の形成」にはほぼ無力じゃないですか!?「人の振り見てわが振り直せ」は至言です。

  2003年頃のマツダの大ブレーク時には、幸運なことにスポーツカー大好きなイケメン・カーガイのマーク=フィールズがマツダの社長を務めていました。現在はフォードのCEOにまで登り詰めた優秀な人です。フォード傘下ではチーフ・デザイナーも優秀なオランダ人のローレンス=ヴァンデンアッカーでした。今ではルノー日産・メルセデス連合において中村史郎(日産)、ゴードン・ワーグナー(メルセデス)、ヴァンデンアッカー(ルノー)の三大巨頭の1角を占めるまで出世しました。やっぱりジャガーがイアン=カラムをアストンマーティンから引っ張ってきたように「ブランド構築」には人的投資ってのが不可欠な時代なのだと思います。誰でも気になったデザインは手軽に検索できますし・・・。

  今のマツダのデザインが悪いなんて少しも思ってないです!!NDロードスターの中山雅さんも2代目CX5の諌山慎一さんも類い稀なる素晴らしい仕事だと思います。しかし悲しいことに、もはやマツダはエクステリアデザインに関しては世界最高レベルであることを義務づけられた存在でもあります。良く言えば「デザインで世界の頂点を取れる!!」
という信頼感がブランドの根底を形成していますし、悪く言えば「デザインがダメだったら終わり」。これは1人のマツダファンの「曲解」などではないですよー、マツダがデザイナーを「見られることを意識した格好」をさせてメディアに次々に送り込んでくることからも、「デザイン・センスに対する揺るぎない自信」をブランド戦略のコアに置いていると考えて間違いなさそうです。

  もはやダサいクルマは許されない!!ダサいクルマしかつくれない上にロータリー車を発売しないようなマツダだったら、ハッキリ言ってしまうと存在意義なんか無い!!たかだかグローバルで150万台程度の中規模メーカーなのに、100年以上の歴史を誇り世界中にファンがいるメルセデスやBMWとまさに「モロ被り」の市場で、価格まで「やや被り」でしかも日本の資本だけで(新興国マネー無しで)存続していくなんて「ほぼ」不可能ですよ!!世界最良のディーゼルがある!?それならトラックやバスでも作ってたらいいんじゃないですか!!

  国内販売の低迷の最大の理由は、マツダが力強く掲げたブランド戦略が、国内ユーザーの理解の範疇をあっさり越えてしまって消化不良を起こしたことです!!カーメディアが主張する「高過ぎな価格」は極めて短絡的な結論に過ぎません。10年前の日本市場や欧州市場ならば、リーズナブルな価格帯で競合する日本ならトヨタ、欧州ならVWに付け入る隙がありました。50年以上ピュア・スポーツカーを作り続けたマツダだから発揮できる味付けがあったのですが、日本もドイツもサプライヤー主導のクルマ作りが浸透した今となっては、トヨタやVW向けに設計された「部品」に適合したクルマ作りが課せられマツダもホンダも(BMWもプジョーも)個性がだいぶ薄まりました。

  結局のところ日本にも欧州にも300万円以下の価格帯でマツダが大ブレークする余地は無い!!と言ってしまっていいと思います。CX5やアテンザの上級モデル(Lパケ)くらいコストが使えるクルマじゃないと、マツダのやりたいことはほとんど感じられない・・・つまりマツダを「指名買い」するならば(日本では)400万円くらいを平気で使うユーザーを集めることが必要になってくるわけですが、つまりこれまでドイツ車を買っていたような連中です。マツダのようなメーカーで働く人々を内心では二流と蔑んでいるであろう人も多く含まれているでしょう。まーどっちにせよそんな輩はクルマのことなんかそれほど解ってないわけですよ(解ってたらもうマツダに乗ってる!?)。マツダの人見さんが著書でドイツメーカーのエンジン事情をほのめかしたり、藤原さんがロードスターのコンセプトをパクったBMWやポルシェを徹底的にディスったりしても、ヤツらは何のことだかさっぱりわかってないのです。

  そんな音痴な輩を納得させたいならば!!あれこれと難しいことを言うよりも、TOP GEARの外タレ・パーソナリティだとかマーク=フィールズやヴァンデンアッカーを通じて主張する方が断然にわかりやすい。いっそのことセバスチャン=ローブとかジャンカルロ=フィジケラとかを広告塔に雇ったらどーですか?私も含めてクルマ好きなんてみんなバカなんですよ(A45AMGとかM2とかの売れ行きみればわかるでしょ)!!フィジケラが「アテンザはいいね!!」なんて言った日には、すぐに買い換えに行きます(笑)。もちろんVWゴルフやBMW3erみたいに乗った瞬間に「いらね!!」って思うクルマじゃ何やってもダメですけどね。アテンザやCX5ならおそらく「騙され」ちゃうと思います。

  ブログの書き始めに「その3」まで用意してあったのですが、その1だけで随分長くなってしまったので、続きは次回にしたいと思います。




  

  

  

  

  

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