2018年1月14日日曜日

スバル・レヴォーグ (2018 / NO.1) 日本車代表のエースへ

なぜレヴォーグは売れ続けるのか!?

  2013年末の発売から、今年でいよいよ5年目を迎えるスバル・レヴォーグ。平均購入価格はプリウスやVWゴルフを上回る300万円台なのですが、現在も月に2000台以上はコンスタントに売れ続けています。スバルには失礼ですけども、静粛性やハンドリング、あるいは1.6Lターボエンジンの性能などあらゆるパラメータでクラス最低レベルなのに、なんでこんなに売れるの!? クソ真面目に作っているボルボやマツダにとってはちょっと不条理に感じる!?日本市場のスバル贔屓。





80万円の絶対的な格差

  レヴォーグには二種類のユニットが使われていますが、この格差が想像を絶するくらいに大きいです。クルマが好きな人には2L版を、特に興味がない人には1.6L版をどうぞ!!という作り分けがこのクルマの肝なんだと思います。両方試乗してやっぱり1.6Lの方がいいかも!?とはならない。まあ80万円負担してでも2L版買った方がいいのは明らかなんですけおdも、このFA20DITユニットに文句をつけてくるメンドクセー輩も結構いますけどね。

  カーメディア用に2Lターボモデルを設置、1.6Lターボモデルで販売を伸ばすというのは、レヴォーグのキャラを考えたら極めて「妥当」な戦略なんですけども、自社で2グレードのユニットを用意することすらできない日本メーカー車が増えてます。レヴォーグより格上のスカイラインですら、日本向けに用意できるユニットは、某ドイツメーカーの力を借りてやっと2つ。しかもこのドイツのユニットが・・・。

スカイラインとレヴォーグに見る共通点

  上は300ps級のハイスペックユニット、下はPWRなりの範囲に調整された汎用ユニットという露骨な作り分けは、買う側にとってはそれなりに「覚悟」ができていいかも。クルマ買うのはやっぱりある程度の勢いが必要で、日本の多くのクルマ好きは、趣味の一環として「買わない理由」を必死で見つけていると言っていいくらいだけど、そんな「悪趣味」な循環に陥っている哀れな日本のクルマ好きを「ブン殴る」くらいの気持ちで、日産もスバルも上級ユニットを作っているのだと思う。

  レヴォーグ2.0とスカイライン350GTのユニットは、思わず「はっ」っとさせられる。レヴォーグに至ってはAWDのシステムからして1.6とは全く別です。清水草市というライターが販売絶好調のレヴォーグに冷や水を浴びせるために、2014年にレヴォーグとボルボV40の比較を雑誌の企画でやっていたが、ダウンサイジングターボの出来栄えはフォードのユニットを使うボルボに勝てず。AWDのはずなのにFFのV40よりも0-100km/hのタイムが遅いという失態を演じたけども、1.6のAWDは基本はFFとして機能するオンデマンドタイプだからFFと加速を競ってもアドバンテージはほぼない(最初のホイールスピン時間がやや短縮!?)。

  それが2.0になるとWRX-S4と同じシステムなので、踏めば後ろから押されるような加速が結構よくわかる。出力に対してボデーがやや小振りなのでエンジンの吹けあがりもダイレクトに微振動で感じられて、スカイライン350GTよりも「グランツアラー」的な高揚感がある加速でどっちがピュアなFRかわからなくなりそうなくらい。レヴォーグ&S4をこのキャラクターに上手く落とし込んだスバルはもっと賞賛されていい。


  


秀逸なデザイン(イケメン三兄弟)

  レヴォーグの最大の魅力はなんと言っても、洗練されつつも逸脱していない「イケメン」なエクステリア。誰も大声では言わないですけども、同クラスの欧州車ワゴンよりも断然にイケてる。素人が余計な事を言うべきではないかもしれないですが、造形と素材の質感がうまくマッチしていて「隙がない」。ボンネットに穴が空いてるのはヤンチャとか、意味不明なセンスで貶すオッサンもいるみたいですけど、今ではすっかりそれがスバルの個性になってる。

  日本市場ではワゴンの売れ行きが低迷しているようで、なかなかデザインの比較対象が少ないですけども、代表的なモデルとしてはマツダのアテンザワゴンとトヨタのカローラフィールダーくらいが挙げられます。4800mmオーバーのアテンザと4400mm程度のフィールダーそしてその中間に4600mmのレヴォーグ。トヨタファミリーによる見事な作り分けが当初から計画されていたのか!? 

  ここでポイントになるのは、アテンザもフィールダーもどちらも「かなり」優れたワゴンデザインであること。キャビンの長さからやや間延びしたイメージに陥りがちな欠点を「徹底的」にケアしてます。デザインが悪いから売れないとは絶対に言わせない!!阻止する!!というマツダ、トヨタの意地を感じます。

  メルセデスのように「シューティングブレーク」という新ジャンルを創出する馬力も素晴らしいですけど、定番のフォーマットの中で最高の仕事をしているマツダ、トヨタ・・・そしてその2台を超えたレヴォーグのスバル。もっとカーメディアで賞賛されてもいいんじゃないかと思います。


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