日本車の良さをなかなか報じてくれないメディアにいらいらしてます・・・。これからも日本メーカーに素晴らしいクルマを作ってもらいたいので、率直な想いを発信してます。
2017年7月28日金曜日
ダイハツ・コペン&ミライース 『ダイハツの時代がやってきた!!』
ダイハツの軽自動車に対しては、これまでも『Kカーとは思えないほどガッチリしてる』など非常に好意的なレビューが多かったりするんですが、ここ数年はホンダの軽自動車への『復帰』によってかなり打撃を受けています。限られた市場の中に、世界的な『クルマ屋』が本気で乗り込んでくればそりゃクラッシュもするよなー。
ダイハツ、スズキに加えて、ホンダ、三菱(日産)が参入し過当競争による共倒れも懸念されますが、トヨタの後ろ盾を持つダイハツと、独自のマーケティングでグローバルを生き残るスズキも、『ホンダ・クラッシュ』に力強く対抗すべく軽自動車作りのギアが一段上がったようです。
多くのクルマ好きにとって軽自動車はほぼ視界に入ってなかったりします。たまに乗る機会があると、軽自動車って意外としっかりできてるんだな〜・・・くらいの感想は抱くのですが、それってあくまで上から目線なんですよね。まるで輸入車好きがアテンザやマークXの走りを吟味する時みたいに・・・。
当たり前のことですけども、『上から目線』でいる限りでは『真っ当』な評価なんて下せないです。上から目線というバイアスに頭をがんじがらめにされたトランス状態で何を判断しようというのか!? 上から目線なんて大抵はくだらない偏見です。例えば今のタイミングで韓国車が日本に導入されたら、日本のユーザーの多くはどういう評価を下すのだろうか!?想像するだけでちょっと怖い。日本のクルマ文化がいかに薄っぺらいかが完全にバレるんじゃないの!? ドイツ人が最も不思議に思うことの一つが、なんで日本のカーメディアはトヨタよりもVWを好むのか!?なんだって!!完成度なんて月とスッポンじゃん!!という意味らしい。
そもそも韓国車どころの話ではないです。アメリカ車、軽自動車、ミニバン、SUVに対してすらまともに評価ができていない。私も『マツダとポルシェ以外いらねー』とかアホなこと言ってますけど、先日12時間ほどロングドライブしたダイハツのKカーに頭をガツンとやられましたよ。『てめーにはマツダもポルシェも100年早い!!VWかBMWくらいがお似合いだ!!クソ野郎!!』って言われた気がしたな〜・・・。
コペンはMT車ばかりをこれまで何度か試しました。車高を下げれば軽自動車も走りが変わるなー。そもそも未熟なことにMT車というだけで、あまりクルマの本質には注意が行かなくなる。これ結構重大な問題ですよね。86やロードスターに手が届くくらいの価格なんだから走りが良くて当たり前なんですけども、その価格が示す大きな意味とは、ダイハツが軽規格の中に『全く別の動的質感』を持つシャシーを収めた快挙なんですけど、『上から目線』な輩には全く理解できなかったよなー(自分も含めて)。
いよいよホンダの猛進撃に対して、ダイハツはコペンのデザインモチーフをそのまま詰め込んだ新型ミライースを発売しました。ホイールハウス周りのデザインなどは全く同じに見える!!200万円以上するコペンのエッセンスを使って84万円の最もベーシックな軽自動車を作って大反撃!!それくらいの力作です。
旧型のミライース(2011年)も、新型のムーブ(2014年)も、コンパクトカーを喰ってしまうほどのガッチリしたシャシーが印象的で、凡百なカーライターが個性もなく全く同じようなことをみんな書いてましたねー。耳にタコができる。そんなことは素人でも乗ればすぐにわかるって!!確かにカーメディアが大好きな『車体剛性』に関することですから、これを書かずにはいられないのでしょう・・・完全にダイハツの読み通りの展開。
12時間乗ってみて、もちろんガッチリ感も素晴らしいのですが、最近のダイハツはどーもそれだけではないみたいです。まずはCVTがいいんですよ。カーメディアの皆様はCVTがいい!!とはどーも書きにくいみたいですが、誰が乗ってもわかるくらいにアクアのHV用電気CVTよりも出足が滑らかです。コンパクトカー用のミッションとしてはマツダ、MINI、プジョー、シトロエンが使う横置き用6ATが動きの質では最も評価されているようですが、トルコンATのロックアップよりもCVTの方がトルク伝達に優れ、出足では力強いので、スペックが制限される軽自動車にはやっぱりCVTがベストなのだと思います。そしてアイドリングストップからの発進なんてジャガーやBMWの縦置き8ATより静かでスムースです!!
シャシーもCVTも本当に素晴らしい!!上から目線なしで素晴らしい!!ダイハツの良さがわからないヤツは、もうクルマ好きとは認めねー!! しかもこれだけではないです!! 一番驚いたのは『ハンドリング』。これ以上読むと普通車を買うのが本当にバカバカしく思えてくるのでここでやめておいた方がいいですよ!!
マツダとポルシェ以外は興味ない!!という結論に至ったのは、ハンドリングの考え方にその理由があります。単刀直入にいうと「私は林道やワインディングを走りたい!!」ってことです。残念なことに日本市場で正規販売されている普通車は『高級感』ばかりを無心に追ってやがります。その弊害としてクイックなハンドリングは避ける傾向にある。もうこれが過剰なレベルで進行しちゃってるんです。これは誰のせいか?メーカー!? 自動車行政!? 薄っぺらい自動車文化を牽引するカーメディア!?
普通車の日本市場にもトレンドがあって、ちょっと前にレクサスが人気になって、今ではメルセデスの人気が復活してきています。そのせいか日本市場の高級路線のセダンはレクサス、メルセデスを盲目的に追従する格好になってます。しかしレクサスやメルセデスでは林道を走ってもつまんないんですよ。確かに『フォーマル』なクルマの魅力もわかります。まあ『所有していて』カッコいいですし。ちょっといい気分にほだされてメルセデスEクラスに乗ってみると・・・やっぱりこれがベンツってヤツだなーとちょっぴり落胆します。
もちろんメルセデスが悪いわけではなくて、私の感性がメルセデスのマーケティングの対象外にあるだけです。なんとも上品過ぎる。ABSが強く作動してステアリングやペダルからアラームのような振動が伝わってくる状況には絶対にさせない!!そんなエレガントな乗り味です。レクサスISやGSも同じ感じ。ABSの前に別の装置がうっすらと介入しますがその度に興ざめするんです。某雑誌が「今どきの4ドアセダンなんて全てスポーティ」とか書いてましたけど、メルセデスやレクサスは違うと思う。これは完全に『エレガント』を装うクルマ。高級車を走らせる高揚感は否定しないですけど、本質的に『走り』に関してはそれほど楽しくはないです。
レクサスとメルセデス。そしてそれに追従する日産、ホンダなどの高級車。これらはあらゆる操作系のピーキーな要素を排除して、その結果ユルいハンドリングに収束している。それに対して『一定のポリシー』を保っているのがマツダとポルシェだけじゃないかなー。(抽象的な言い回しで恐縮ですが)マツダとポルシェはエレガントよりももっと『肉体的』な感触の素晴らしさを表現できている!!クレーム覚悟で刺激を放り込んでます!!『嫌われることを恐れるな!!』・・・なんだか自己啓発本みたいだな。
レクサス/メルセデス派とマツダ/ポルシェ派の中間に位置するのが、スバル、BMW、VWなんですけど、ここら辺のメーカーは大変失礼ですが、ハンドリングへのこだわりが無さ過ぎるよなー(悪くないけどさ)。むしろトヨタみたいに幅広いラインナップ展開していて、ピーキーな86、マイルドなマークX、ユルいクラウンと丁寧に作り分けてくれた方が良心的かも。
そんでダイハツのKカーなんですけど、もちろんマツダ/ポルシェのようなピーキーな躍動も、BMW/VWのようなダイレクト感も、レクサス/メルセデスのような上質感にも、十分に届いてはいないです。まあ当たり前です。しかし!!ダイハツのKカーにはしっかりと開発者のプライドが備わっているんです!! これがわからないカーメディアはクソだ!!と声を大にして言いたい!! ダイハツは30km/h、50km/h、70km/hでハンドリングのキャラクターが変わるんです!!これは面白いですよ!! もちろん高速道路走行を排除しているKカーだから可能な部分もあるのでしょうけども、日本の一般道を走るならこれはいいんじゃないの!?
30km/hだと『やや緩め』。この速度域だとやっぱり軽自動車だよなー・・・あまりメカの高度な要素を感じない。ただ単に『軽便』なクルマのキャラ。ただしこの速度域でもMINIみたいにカクカクとハンドリングが機敏に動いたら結構うっとおしかったりもします。このまま50km/hまで上げたらどーなちゃうの!?という心配・疑念を持ちつつ踏み込むと、それはあっさり杞憂に変わる!!速度域が変わるとエンジンだけではなくてハンドリングのギアまでが変わるんです!!この辺からコンパクトカーを喰っちゃうと言われる実力の片鱗を見せ始めます。こんな律儀にニュートラルなハンドリングを躾けてあるなんて!!
さらに幹線道路で前方のクルマが、ハイペースで走りはじめるのをミライースで追従すると、あれれ・・・全然スマートじゃん!!不安定さも全く感じない!!それでいてシャープに曲がる!!海岸沿いのワインディングを先行するのはポルシェのSUVでしたけど、一定の間隔をキープしたままに全然流れに乗って走れます!!流石に軽自動車で高速道路は色々と問題があるので走りたくはないのですが、一般道ならあらゆる速度域で十分に楽しめる。
ミライースの最大の難点はタイヤ周りのフロアに大きな穴でも開いているのでは?というくらいに盛大に入ってくるロードノイズですけども、これが看過できないのは高速道路を長時間走って車内でまともに会話できない時です。最初から高速道路を走るつもりがなければ大きな問題では無い!!実際のところBセグのコンパクトカーで、排気量が1.5L以下だと同じくらいうるさいですから、Kカー固有の問題というわけでも無いですし・・・。様々なことを合理的に判断できるならば、案外にマツダよりも楽しめるクルマかも。マツダ好きがそう宣言したくなるほどダイハツの軽は『絶対評価』でいいですね!!
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